バリ島ニュピ体験記!静寂の中で見つける自己との対話

Indonesia Travel

バリ島で静かな夜を過ごす特別な日、ニュピを体験しました。この日は、島全体が静けさにつつまれます。火を使わず、外出や仕事を避け、生き物を傷つけないことが決まっています。この規則は、島にいる全ての人に適用され、宗教や国籍を問わず守られます。この期間中は空港も閉鎖され、島への行き来が停止します。ニュピを本格的に体験するためには、最低でも3日間はバリに滞在する必要があります。1年に1回のこの機会に、バリ島でニュピを経験することにしました。

ホテルの選択

ニュピの前夜には、各村で「オゴオゴ」と呼ばれる壮大なパレードが開催されます。この日は午後から商店やレストランが閉まり、タクシーを含む交通手段の利用が難しくなります。そのため、事前に計画を立てておくことが重要です。

私は、ビーチフロントに位置するチャングーのLv8ホテルに宿泊を決めました。外出が制限されるニュピの日でも、このホテルなら快適に過ごせると思ったからです。ホテルはビーチに面しており、外出できない日でもホテル内でリラックスして過ごすことができます。

静寂の中での時間の過ごし方

ニュピ当日は、朝6時から翌朝6時まで、24時間外出が禁止されます。外の世界は別の次元のように静かになり、ホテル内を歩いても人の声や活動の音は一切聞こえず、静寂が広がります。

普段賑わうビーチも静かで、波の音だけが聞こえます。ホテルのレストラン、スパ、プールで過ごす時間は、日常から離れた特別な体験となります。ホテルの敷地内は移動できますが、敷地外に出ることはできません。目の前のビーチにも立つことができず、車やバイクの音も消え、人が消えたかのような静けさが訪れます。外に出られないため、外の様子を見ることも、レストランで食事をすることも、コンビニで買い物をすることもできません。

ホテルは朝食付きで、ゆっくりと食事を楽しむことにします。通常はサーファーで賑わうビーチも静かで、ニュピ特有の景色を眺めながら食事をします。日が沈むまではレストランやバー、ルームサービスを利用でき、ホテル内のスパも夕方まで営業しています。プールやジムもあり、食事後はホテル内でゆったりと過ごします。通常、バリに来ると1日中ホテルにいることはないので、リゾートホテルでのんびり過ごすことができます。

日が沈むと、スタッフが部屋に戻るよう促します。ここからは本当に明かりのない世界が始まります。電気が消えても、リゾートホテルだけあって、廊下の電気は消えても部屋の明かりやエアコンは使用できます。ただし、カーテンを閉めて外に光が漏れないようにスタッフが巡回します。ホテルのWi-Fiは快適に利用できますが、テレコムセルなどの携帯電波は停止しており、ホテルの外に出ると携帯も使えなくなります。万が一のために、ホテル内には病院のスタッフが待機しており、緊急用の車も用意されているので安心です。ニュピの翌日、外出解禁となると、ビーチは再び普段の光景に戻り、ニュピが無事終わったことがわかります。

ニュピ後の感想と学び

ニュピを経験することで、忙しい日々から離れ、自分自身を見つめ直す時間の重要性を学びました。ニュピは、バリの文化に触れ、静けさの中で自分自身と向き合う機会を与えてくれます。この体験を通して、私たちは日常生活の忙しさに追われがちですが、時には立ち止まって内省し、静寂の中で自分自身と向き合うことの価値を再認識します。ニュピは、単なる文化的行事を超え、私たちにとって重要な教訓を含んでいます。バリ島のこの特別な日は、生活の中で真に大切なものが何かを再考する機会を提供します。

ニュピの経験は、私の心に深く刻まれました。この静かな日を通じて、バリ島の自然の美しさと、そこに暮らす人々の精神性の深さに触れ、日々忘れがちな大切なことを再発見する機会となりました。

ニュピはただの休日ではなく、自分自身と向き合い、内なる平和を見つめ直す貴重な時間です。2025年のニュピは3月29日に予定されています。この特別な体験を計画している方は、バリ島での静寂と平和をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

 

人気記事海外送金!インドネシアから日本に送金、ワイズ(Wise)とトップレミット(Topremit)どちらが良いか?

人気記事わかりやすい!インドネシアで就労ビザ取得方法!