インドネシアでは、1月26日の新規感染者は1日で7,010に達しました。インドネシアでの症例も430万人を突破してしまい、今後急拡大が予想されます。このままの増加ペースで推移すると2月上旬には感染者が40,000から60,000万人に達する見込みもあり昨年7月の悪夢に近づきつつあります。
今週に入り新規感染者が急激に増加しています。1日で7,000人超えは、2021年9月7日以来となりました。ジャカルタ特別区でも昨年の7月31日以来1日3,000人を超えてしまいました。
感染している患者数は29,277人に達しました。
新型コロナ検査数は1日20万人を超えていますが、オミクロンの特徴として毎日の死者数は1桁台と少なく推移しています。
1月19日時点の保健省のデータによりとオミクロン株の感染者数は1,766名。そのうち海外からの旅行者が1,066名、449名が国内での感染、251名が調査中とのことですが、おそらく今週の感染者急増はほとんどが、オミクロン株によるもので、デルタ株などから置き換わっていると思われます。1,766名中689名が治癒済みで、2名が死亡したとの報告です。
インドネシア政府は、今後の感染患者の急増に備え、医療の拡充への準備を開始しました。昨年夏の急拡大の際、酸素が十分に行き渡らず酸素が足りなくなり死者を増加させてしまった反省を踏まえ、準備を急いでいるようです。感染者が増加しても重傷者を増やさないようにしていくことを重視していくようです。ワクチン接種も昨年より増加しており、ブースター接種も始まりましたのでワクチン接種を呼びかけています。
インドネシアでは、海外からの入国者は外国人もインドネシア人も全て7日間の隔離が強制されています。国内移動においても飛行機搭乗にはワクチン接種と抗原検査が義務となっていますので、1月の感染者増加はジャワ島首都圏が中心で、地方にはまだ伝播していないようです。
日本と違いインドネシアの水際対策やPCR検査や抗原検査の拡充が功を奏している格好です。活動制限(PPK)などを組み合わせて意外とインドネシアは、新型コロナ対策が日本や欧米各国よりきっちり行っている感じがします。各国の感染拡大防止策が違うなかでも、インドネシアはオミクロン株の感染を抑えていって欲しいと思います。