スラウェシ鉄道と国営ダムリバスに揺られ、南スラウェシ州のパレパレに到着した私は、美しい夕陽を堪能した後、涼しくなった夜に町を散歩しながらシーフード料理を楽しむことにしました。
パレパレの町はコンパクトで中心部がまとまっており、歩いて簡単に周れるのが魅力です。
タクシーやミニバス(ペテペテ)を使う必要もなく、町の雰囲気を存分に味わえます。パレパレに数時間しかいない私ですが、散歩をすると町の雰囲気が少しずつ掴めてきました。
マカッサルに比べて、カフェやレストランを含む物価がかなり安いことにも気づきました。少し移動するだけで、食事の値段が変わるのはその地の生活環境が影響しているのでしょう。
目的の「レストラン・アジア」に到着しました。
イスラム色が強いこの町でビールが飲める場所は限られていますが、華僑が経営するこのレストランは、町の人に聞いてビールがあることが判明しました。
近くの「Pasar Senggol」からもアクセスしやすい場所にあります。店内は広々としており、期待を胸にビールの有無を確認。幸いビールはあり、町を歩いた後の一杯は格別の味わいでした。
注文したのはロンボク風味付けのエビ(Udang Goreng Lombok)、イカのリチャリチャ(Cumi Rica-Rica)、トーフゴレン(Tafu Goreng)で、どれもビールにぴったり合い、夕食は最高のものとなりました。
食事中、店員さんに日本から来たことを話すと、パレパレに住む日本人がしばしば来店する話を聞き、この地にも日本人が住んでいることに驚きました。
翌朝は、ホテルのすぐ前にあるユスフ・ハビビ元大統領記念碑公園で朝の活動をしました。
早朝の公園はまだ薄暗く、地元の人がウォーキングやランニングを楽しんでいました。薄曇りの空の下で数周走った後、新鮮な空気とともにリラックスした気持ちで一汗かきました。この平和で心地よい雰囲気が、パレパレの魅力をさらに引き立てていました。
ホテルに戻ってからの朝食はナシゴレンとシンプルながらも味わい深いスープで、このホテルの雰囲気にも一層魅了されました。
気ままなパレパレでの滞在はこれで終わり、マカッサルへ戻る準備をしました。パレパレからマカッサルまではバスで一気に戻る予定です。
パレパレはその規模は小さいものの、その魅力を存分に味わうことができる街です。海沿いの散歩道では、地元の子供たちが元気に遊ぶ様子や、港での賑わいを目の当たりにし、夕陽が沈む壮大な光景は訪れる価値があります。この街のシーフード料理は絶品で、地元の暖かいおもてなしとともに、思い出深い滞在となりました。
この小さな港町での体験は、予想以上に心に残るもので、また訪れたいと思わせるほどでした。