スラウェシ鉄道と国営ダムリバスに揺られ、南スラウェシ州のパレパレに到着しました。この街は夕陽が美しいことで知られており、日帰りでマカッサルに戻るのはもったいないと感じたため、1泊して街を散策することにしました。
パレパレはマカッサルの北約156kmの位置にある商業と港湾の活動が盛んな都市です。
市街地は海岸からなだらかに丘の斜面に広がっており、その地形が街のユニークな景観を作り出しています。偶発的な訪問であったため、宿泊の準備もしていなかった私は、最初に近くのKFCでWi-Fiを利用して情報収集を開始しました。
週末のせいか、観光向けの大型ホテルはどこも満室でしたが、幸いKFCから歩いて1分の距離にあるガザスホテル(Hotel Gazzaz)が見つかりました。
ホテルは新しく、外観も雰囲気も良好だったので、フロントで部屋を見せてもらい、その場で予約しました。
部屋は広々としており、街の中心にも近く、1泊朝食付きで375,000ルピアという手頃な価格でした。
チェックイン後、短時間でこの街の心地よさに引き込まれました。
昼間の熱を避けて少し休んだ後、涼しくなった夕方には、パレパレの海岸沿いを散歩することにしました。ホテルから西へわずか5分でパレパレ港に着き、その美しい景観に心が奪われました。
ここからはカリマンタン島バリクパパンへの定期船が出航しており、パレパレからマカッサル経由でスラバヤへ行くフェリーも運航されています。1度くらいはカリマンタンやスラバヤまで船旅をしてみたと思うのですが、まだ実現してはいません。
港を離れ、海岸沿いを南へと歩き続けると、夕日が沈む光景が見え始めました。太陽が沈みかける海からの風が、この地域特有の温かさを感じさせてくれました。
海辺では地元の子供たちが元気よく遊んでおり、彼らとの簡単な会話も楽しむことができました。
マッティロタシ公園(Taman Mattirotasi)を訪れると、ガゼボやその他の公園施設の間で、打ち寄せる波の音とともに、自然の提供する穏やかな時間を楽しむことができました。夕暮れ時には、西の地平線から沈む壮大な夕焼けを眺めることができ、その美しさにただただ感動しました。
パレパレはその規模は小さいものの、訪れる価値のある多くの魅力を備えています。海辺でのリラックスした時間、温かい地元の人々との交流、そして心地よい気候は、訪れる人々を魅了します。
この予期せぬ旅が、思いがけず心に残る体験を提供してくれました。
次は地元のシーフード料理を堪能するためレストランに向かいたいと思います。