インドネシアから見たパスポートビザ免除の旅
2024年現在インドネシアのパスポートでは世界中の78カ国にビザなし渡航にて足を踏み入れることができます。しかし、2024年1月の最新ランキングではフランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペインが194か国ビザなし渡航できる世界で最も強力なパスポートを保有する国になります。
ASEAN内での立ち位置
シンガポール(世界1位、194か国がビザ免除)
マレーシア(世界12位、182か国がビザ免除)
ブルネイ(世界20位、168か国がビザ免除)
タイ(世界63位、82か国がビザ免除)
インドネシア(世界66位、78か国がビザ免除)
フィリピン(世界73位、69か国がビザ免除)
カンボジア(世界86位、56か国がビザ免除)
ベトナム(世界87位、55か国がビザ免除)
ラオス(世界90位、51か国がビザ免除)
ミャンマー(世界92位、48か国がビザ免除)
隣国シンガポールは、世界最強のパスポートを持つ国の一つであり、ASEAN内でもトップの位置にいます。このことは、パスポートの「強さ」が国際的な移動の自由にどれほど影響するかを浮き彫りにします。一方、インドネシアは78カ国にビザなしでアクセスできるランキングで66位にとどまっています。インドネシアはエスワティニ、カザフスタンと同順位となります。インドネシアのパスポートはASEANで5位、世界で66位という位置づけは、隣国マレーシアはASEAN2位、世界でも12位にランクインしており、インドネシアのパスポートの「弱さ」が際立っています。
ビザ免除での旅行、憧れの日本へ
インドネシアからビザなしで旅行できる国の一つに、日本があります。この特権は、ICチップが組み込まれた「eパスポート」を持つインドネシア人に限られていますが、その手続きは意外とシンプル。この制度を利用すれば、最大15日間の日本滞在が可能になります。インドネシアではパスポートを作る際、35万ルピア(3,260円)の通常のものか、65万ルピア(6,050円)のICチップ入りのものを選べますが、最近はICチップ入りを選ぶ人も多くなっています。
パスポートの「弱さ」を超えて
インドネシアの経済成長と共に、海外旅行は以前より手軽になりました。しかし、パスポートの「弱さ」は依然として多くの人々にとっての障壁です。国際的な信頼を得るために、インドネシア政府の外交努力が期待されています。これは、インドネシアパスポートの価値を高め、国民の旅行体験を向上させるチャンスです。2045年の建国100周年を視野に入れ、パスポートの国際的な評価の向上が欠かせません。パスポートの「強化」は、グローバルな競争においてインドネシアが先進国としての地位を確立するための重要なステップです。