インドネシア航空局は10月以降スカルノハッタ国際空港に到着する国際線飛行機の乗客を90名に制限することを発表しました。到着時に行われているPCR検査体制が不十分なので、混雑しないようにする為の方針であるとのことですが、急な方針発表で航空会社は混乱も予想されています。
インドネシアのジャカルタ・スカルノハッタ国際空港に到着する国際線旅客便に対して、1便あたり90名に制限することになりました。インドネシア政府は、海外からの入国者への水際対策として9月19日から1回目のPCR検査を隔離ホテルでの実施から、到着空港での実施に変更しています。
現在、スカルノハッタ国際空港でのPCR検査能力は1時間あたり200名程度のようです。
9月以降スカルノハッタ国際空港に到着した国際線旅客数は、1日あたり1,500名程度となり増加傾向となっていました。今後インドネシアに入国する人が増加した場合に検査能力に対して乗客数が上回った場合の混乱を予想しての今回の90名限定の変更となったようです。
今後1時間あたり1,000人まで検査できる体制を準備中とのことで、検査体制が整い次第乗客制限を緩和し今後PCR検査の待ち時間がなくなる見込みであるとしています。
インドネシアの航空局からの通達を受けた航空会社は、乗客の振替で混乱がでているようです。通達が出たのは9月30日で、10月1日から90名に限定実施となったようで、既に1便90名以上予約を受け付けている便を他の日に振替をお願いするなどの作業に追われているとの情報です。
航空会社としても、90名以上を乗せた乗客がインドネシアに入国できない事態となれば、大きな混乱となる可能性があるため、予約客に連絡を続けているということです。
インドネシアでは7月以降感染拡大を受けて日本人の多くが一時退避やワクチン接種のために日本に帰国しており、9月に入り感染が落ち着いてきていることから、インドネシアに駐在員が戻っている状況です。航空会社としても、予約が埋まって来ている中での人数制限となったため、水を差された格好となってしまいました。