バリ島での滞在は、特別な思い出を刻む旅の時間そのもの。ビラで過ごした贅沢なひとときは、ゆっくりと流れる時間と心の安らぎを与えてくれました。そんな余韻をさらに楽しむため、スミニャックにある「ポテトヘッド・ビーチクラブ」を訪れました。
バリ島のビーチクラブといえば、リゾート感たっぷりの空間で、海を眺めながら食事やドリンクを楽しむ贅沢な場所。その中でもポテトヘッドは、そのユニークなデザインや環境保護への取り組みが際立ち、多くの旅行者に愛されています。海風が運ぶ潮の香り、波音、そして心地よい音楽が織りなすリゾート感がもたらす特別な体験となりました。
ビラでの滞在は、まさに「自分たちだけの時間」を満喫できるものでした。その余韻を胸に、さらに心を満たすために選んだのがポテトヘッド・ビーチクラブ。このビーチクラブはスミニャックの海沿いに位置し、リゾートらしい開放感が漂う場所です。
車で約3kmの道のりを進む中、街中の喧騒が次第に静まり、海風が感じられるエリアに近づいていきます。ポテトヘッドに到着すると、車を降りた瞬間に広がる空間の広大さに目を奪われました。敷地内に足を踏み入れると、どこか異世界に迷い込んだような感覚を覚えます。
このビーチクラブは、ただのリゾート地というだけではなく、音楽、景観、そしてアートが一体となり、訪れる人々を魅了する場所。その独特の雰囲気は、他のどのビーチクラブとも一線を画していました。
ポテトヘッドに入ると、まず目に飛び込むのは壮大なデザイン。外壁は18世紀のティークウッドシャッターで作られており、歴史の重みとモダンアートの融合が見事に表現されています。この建物だけでも、訪れる価値があると感じさせられました。
しかし、ポテトヘッドの本当の価値は、そのデザインだけにとどまりません。環境保護への取り組みが随所に感じられる点が、他のリゾート施設と大きく異なる特徴です。
入口から続く木材のトンネルには、廃プラスチックの処理プロセスが展示されており、その透明性と教育的な側面に感銘を受けました。
このトンネルを抜けると、海と空が広がる開放的な空間が迎えてくれます。その道中には廃材を利用した家具や装飾品が並び、捨てられたビーチサンダル5,000足を使用したアート作品が設置されていました。
どれもただ美しいだけでなく、環境問題への意識を呼び起こす力を持っていました。
トンネルを抜け、階段を下ると、目の前に広がるインフィニティプールと海。その美しさは息をのむほどで、視線の先には空と海が一体となったような光景が広がっています。
プールサイドには整然と並んだデッキチェアがあり、リゾート感が漂う空間をさらに引き立てています。ここで耳に届くのは、穏やかな波音とゆったりとしたテンポのDJミュージック。その音楽が、非日常感を演出し、心を癒してくれます。
私たちは海に最も近い場所を拠点とし、この贅沢な空間で時間を過ごしました。昼間のミニマムチャージは300万ルピア(約3万円)と聞き、最初は少し高いと感じましたが、食事やドリンクを組み合わせると、その価値を十分に感じられるものでした。プール内のバーカウンターでドリンクを楽しむ体験は、バリ島のリゾートならではの特別なひとときです。
食事のクオリティも非常に高く、地元食材を活かした料理は味覚からもリゾート気分を満喫させてくれました。
プールに浸かりながらのんびりと過ごし、時間を忘れるほどのリラックス感を味わいました。
午後5時頃、バリの雨季らしい曇り空が続き、夕陽を望むことはできませんでしたが、それでもクラブ内は活気に満ちていました。夕方に近づくにつれて、次第に人が増え、賑やかさが増していきます。
夕陽が見られないのは少し残念でしたが、それでもこの場所で過ごした時間は特別なものとして心に残りました。
ポテトヘッド・ビーチクラブは、単なるリゾート体験を超え、環境保護や持続可能な未来について考えるきっかけを与えてくれる場所です。このような場所がバリ島に存在すること自体が、訪れる価値をさらに高めていると感じました。
バリ島滞在の締めくくりにふさわしいこの体験。ポテトヘッドで過ごした午後は、心に深く刻まれるひとときとなりました。
https://seminyak.potatohead.co