インドネシアでの新型コロナ新規感染者は、4月以降低い状態が続いていましたが、ここにきて感染者が増加しつつあります。活動制限レベル1が継続している状況ですが、今後のレベル上げなどがあるのでしょうか。
7月26日の新型コロナウイルス新規感染者は6,483例となりました。
6,000人を超えていったのは3月23日以来となりますので約4か月振りの人数となりました。ジャカルタ首都圏、西ジャワ州、バンテン州が感染者の数が多く、3地域で全体の81%を占めています。
インドネシア政府が新型コロナ対策として行われている緊急活動制限(PPKM)はレベル1のままとなっていて企業活動やモールやレストランなどの人数制限も100%で活動可能な状態が続いています。今回の活動制限は8月1日までの期限となっていますが、レベル上昇などの見直しがあるのかどうかに注目したいと思います。
前回7月5日の時点で、ジャカルタ首都圏での感染者が増えたことにより活動制限レベルを1から2に上げて規制しようとしたところ、事業者などからの大きな反発があり24時間後にはレベル2からレベル1に戻るというインドネシアお得意の朝令暮改を行っています。レベル2になると出勤率が75%、モールなどの収容人数の75%以内となってしまいます。昨年の感染者数や重症化数などとくらべ、多少感染者が増えたとしても活動制限をかけて人数制限する意味合いがなくなっている状態になっています。
感染者数が増えた減ったということではなく、経済活動を優先して日常に戻すことが大事となっています。新型コロナ感染が始まって2年以上経過し、活動制限自体の効果はかなり薄れています。仮に活動制限レベルを上昇しても誰も気にしていない状態です。
そろそろ、新型コロナウイルスが、インフルエンザ並の通常の風邪症状として見る時期に来ているのかもしれません。