インドネシア政府は、全国で実施している新型コロナウイルス対策の緊急活動制限（PPKM）を10月3日まで1ヶ月延長しました。活動制限がかかった状態とはなっていますが、制限がレベル１と非常にあいまいな活動制限が続けられています。
インドネシア政府は、9月5日付内務大臣令を発表して、新型コロナ対策緊急活動制限の延長を発表しました。今回は9月6日から10月3日までと約１ヶ月延長が決定となります。全国で制限レベル１と4段階で最も低い制限となっていて、一般企業の出社率は100％、モールや飲食店などは収容人数100％で、午後10時まで営業が可能となります。延長決定に関して、国内の過去30日間の陽性率が基準値の5％を上回っていることをあげています。
新規での新型コロナ感染状況は１日3,000人前後で推移していて、爆発的な感染拡大は起こっていません。感染者推移も横ばいとなっていて、大きな変化は見られませんが、PCR検査数も増えていませんので、この数字が正確かどうかは判断できそうにありません。
インドネシアでは、公共交通機関（飛行機、鉄道、船、バス等）の利用には、3回接種であるブースターワクチンを接種済が必須となっています。国内移動にワクチン3回接種の条件が加わったことで、ブースターワクチン接種の加速を促しています。9月現在、ブースターワクチン接種者は30％を下回っている状況が続いています。ちなみに外国人短期滞在旅行者はワクチン２回接種で入国及び国内移動が可能となっています。
今回も緊急活動制限が延長となっていますが、インドネシアで生活していて特に困ることはほとんどありません。ワクチン証明なしでもモールに入場も可能となっていて、収容人数の把握などは、特に実施していない状況のように思えます。周りでもコロナになったという話を聞かなくなっていますので、地方などではコロナはすでに終わった意識になっています。感染者推移などを気にしている人もかなり少ないということで、活動制限とは名ばかりでPPKM延長に関して話題すら起こらない状況です。このまま沈静化していく感じになっていくのでしょうか。