インドネシアのジャワ島とバリ島で実施されている活動制限レベル4ですが8月2日までの期限をさらに1週間延長して8月9日までとなりました。延長は7月20日、25日にも発表されているので3回目となります。新規感染者は7月中旬から減少傾向ですが死者数は依然と高い水準のままです。
7月中旬から下旬にかけての新規感染者は1日に3万~5万人と高水準で推移していましたが、8月2日の感染者は22,404人と減少してきました。
緊急活動制限から1ヶ月を経過して少し落ち着きを見せていますが、感染がジャワ島・バリ島以外の地方に移りつつあるとして警戒しています。感染拡大地域として北スマトラ州メダン、南カリマンタン州バンジャルマシン、南スラウェシ州マカッサルなどの地方都市の感染者が上昇傾向にあるとのことです。
6月から感染者が増加した要因としては、感染力の高いデルタ株が都市部に入り蔓延し、ラマダン開け休日で多くの人が都市から地方に移動したことで感染拡大となりました。人々が集まるイベントがあると感染が拡大する傾向にありますので、7月の犠牲祭の影響は今後の感染者が増加となるのかはまだ見えません。
8月のイベントは、国民の祝日でもある8月10日のヒジュラ元旦と8月17日の独立記念日です。
ヒジュラ元旦は、イスラム教の新年にあたりますので合同礼拝などが行われます。
インドネシア独立記念日は例年ですと各地で地域運動会が行われます。各町内会では地域の人たちで協力し合いながら、景品を目指して棒のぼり、綱引き、せんべいの早食い競争、ムカデ競争などが行われ大いに盛り上がります。
いまのところ感染防止のため人々が集まる行事は中止となりそうな感じですが、8月10日以降緊急活動制限のさらなる延長か、緩和となるのか注目したいと思います。