インドネシアのルフット調整相(海事・投資担当)は8月9日、ジャワ・バリ島の活動制限(PPKM)について、10日から16日まで1週間延長すると発表しました。事前に告知があった、モールなどの入場にワクチン接種証明があれば営業を認めると、規制の一部緩和となりました。
ジャワ島・バリ島や、感染拡大地域の行動制限(PPKM レベル4,3、2)に関しての期限を8月16日まで1週間延長しました。
1回目延長 7月21日から25日
2回目延長 7月26日から8月2日
3回目延長 8月3日から8月9日
そして、今回4回目の延長が、8月10日から16日となりました。
7月中旬頃の4万人から5万人に感染者が膨れ上がったときは、歯止めが効かないのではと不安でしたが、ここのところの感染者は3万人台となり、一時期よりは減少してきてはいますが、死亡者数が減っていません。ジャワ島・バリ島については、感染状況は改善しているものの引き続き注意する必要があるとのことで今回の延長となりました。
また、感染地域がジャワ・バリ両島から、スマトラ、カリマンタン、スラウェシ島へ拡大しており、状況は改善されてはいません。
行動制限の延長で、完全な在宅勤務や商業施設の営業停止を原則義務付ける措置を継続する一方で、首都ジャカルタや第2都市のスラバヤなど4都市のモールでは、収容人員の25%以下に抑えたうえで、来場客にコロナワクチンの1回以上の接種証明を求めることを条件でモールの営業を容認しました。
また、モール以外も、モスクなどの礼拝所も収容人員の最大25%もしくは20人までで礼拝が可能となりました。宗教省は、礼拝所の管理者には礼拝の実施にかかわる感染防止の取り決めいついて注意を払うように求められています。
今回の延長も1週間という形になり、小出し感があります。結局当初の緊急PPKMから1ヶ月半も経過しても感染拡大は落ち着きません。
現在の感染が拡大している状況では、すぐの制限解除とはいきませんが、感染状況の頃合いを見て今回レベル4が最高ランクから、レベル3、2と徐々にレベルを下げていく方針だと思われます。完全在宅勤務や外食制限など経済に与える影響を考えると政府も頭の痛い問題であると感じているのでしょう。