バリ島は、その美しい自然環境や伝統的な文化で世界的に有名な観光地です。その中でも特に注目される寺院の一つが、バトゥカル寺院(Pura Luhur Batukau)です。この寺院は、バリ島の中央部に位置し、静かで神聖な雰囲気が漂っています。
穀倉地帯のタバナンをさらに北へ進み、バリ島で2番目に高いバトゥカル山を目指して登っていくとバトゥカル寺院に到着します。6大寺院のひとつに数えられる伝統ある寺院ですが、道が悪いためか観光客は少なく静かです。入場料を払い、無料で貸してもらえたサロンと帯をつけて境内に入ります。
バトゥカル寺院は11世紀に建てられ、その後タバナン王国の国家寺院として役目を果たしました。境内にあるいくつかのメル(多層の塔)は、17世紀のゲルゲル王朝の王、ディ・マゲとタバナンの王、チョコルダ・タバナンの二人を象徴していると言われています。この寺には、山の北側にあるブラタン湖、ブヤン湖、タンブリンガン湖の三つの湖の神を祀る祠もあり、当時のタバナン王国の支配圏の広さを物語っています。
寺院の敷地内に入ると、美しい庭園と緑豊かな景色が広がります。バトゥカル寺院は、数世紀にわたって建てられ、改修されてきた歴史を持っています。そのため、建築様式や装飾にはバリ島の伝統的な要素が見受けられます。
特に、バトゥカル寺院のメインエリアにあるメル ロンジャンと呼ばれる祈祷所は、見事な彫刻と美しい彩色で飾られています。
バトゥカル寺院は、バリ島のヒンドゥー教信仰の中心地としても知られています。
多くの信者や巡礼者がここで祈りを捧げ、神聖な儀式に参加しています。
寺院内には祭祀のための特別なスペースが設けられており、信仰心に満ちた雰囲気が漂っています。
森と林の大自然の中を掻き分けるように進む先に見えてくる静かな雰囲気の寺院です。
空気が非常にきれいで涼しく、その澄んだ空気と苔むした寺院の雰囲気の中にいると、独特の空気感があり、ここだけ時間が止まっているような神妙な気持ちになります。
タバナン王国時代に建てられた国家寺院ということで、由緒ある歴史を肌で感じることができました。その美しさと神秘さは訪れる人々を魅了しています。
ここでは、自然の美しさとヒンドゥー教の神聖さが融合した場所で、穏やかな時間を過ごすことができます。バリ島の自然と宗教の魅力を一度に体験できる貴重なスポットであり、心身のリフレッシュに最適な場所です。世界遺産の棚田であるジャティルウィ観光とセットでぜひ訪問してみてください。
入場料 40,000ルピア’(サロン、帯は無料)