ウブド・スラワスティ寺院、王宮、タマンアユン寺院と続いたバリヒンドゥ寺院巡りの終着点はタナロット寺院となります。この日は年に一度のお祭りが開催されていて、感動の瞬間に出くわしました。
世界遺産タマンアユン寺院かからタナロット寺院を目指します。途中渋滞などもあり、タナロット寺院は17時30分とギリギリで日が沈む前に到着することができました。駐車場がありえない位混んでいて、何かお祭りでもあるのかと思いながらちょっと北に離れた場所からタナロット寺院を目指すことになりました。
雲ひとつない海岸線上から太陽が海に沈みかけていて、オレンジ色の幻想的な風景を見ることができました。タナロット寺院前は、お祭りが開催しているらしく、人出がものすごく、寺院まで到着する前に太陽が沈んでしまう可能性もあったので、手前のバトゥ・ボロン寺院(Pura Batu Bolong)で夕陽を鑑賞することになりました。
ちょうど日の入りの時間に遭遇できて、バリ島のきれいな海岸から夕陽を拝むことができ、その美しい瞬間を堪能しました。
この日、タナロット寺院では年に1回のお祭りが開催されていました。バリ伝統の楽器の音色に合わせて、美しく装飾されたお供え物を頭に乗せた参列者たちがパレードを行っていました。その美しい風景は、沈みゆく太陽が作り出す幻想的なオレンジ色の空と絶妙に調和していました。太陽が沈んで、オレンジ色に染まった風景と相まって、楽しませてもらいました。
パレードをみながら、タナロット寺院を目指していきます。なんとか大混雑を抜けてようやくタナロット寺院の割れ門まで辿り着きました。タナロット寺院(Pura Tanah Lot)は、バリ島中部タバナン県の海沿いにあるヒンドゥ教寺院です。
寺院は海の中に船のように浮かぶ大きな岩の上に立ち、インド洋に沈んだ後のマジックアワーとともにシルエットで浮かぶ寺院の姿は神々しく見えます。
潮がちょうど引いている時間帯だったので、寺院の立つ岩場まで行くことは可能でした。この寺院の建立は、16世紀、ジャワの高僧ニラルタがこの地を訪れた時に、海に浮かぶ岩島の美しさに心を惹かれ、村人に寺院の建立を薦めたのがきっかけと言われています。
夕暮れ時に合わせて来た甲斐がありました。素晴らしいサンセットと数分毎に色が変わる景色に見とれていました。
マジックアワーが終わり、空が暗くなると、断崖に映し出されるプロジェクトマッピングのイベントが始まりました。これは我々が予想していなかった展開で、感動はより一層深まりました。
バトゥール寺院から始まったバリ島世界遺産巡りの旅は、このタナロット寺院で華やかなフィナーレを迎えることとなりました。
移動の大変さを吹き飛ばすような一日の終わりに、家族旅行の素晴らしい思い出を手に入れました。