Categories: Indonesia

【インドネシアバリ渡航】バリ・ヒンドゥで最重要な寺院を巡る!ウルンダヌ・バトゥール寺院!

バリ島、それは鮮やかな文化と神秘的な自然が絶妙に調和した場所です。そんなバリ島のキンタマーニ高原を出発して、バトゥール山とバトゥール湖のカルデラを見ながら山の稜線を西へと向かっていくと、バトゥール湖の守護神を祀っているウルンダヌ・バトゥール寺院が見えてきます。バリ島で最も重要な寺院の一つ、ウルンダヌ・バトゥール寺院についてご紹介します。

この美しい寺院は世界遺産にも登録されているのですが、なぜか観光客にはあまり知られていません。その理由も後ほどお伝えします。

ウルンダヌ・バトゥール寺院とは

バリ島の寺院といえば、夕日が美しいタナロット寺院や、断崖絶壁にそびえたつウルワツ寺院が有名なのですが、ウルンダヌ・バトゥール寺院(Pura Ulun Danu Batur)は、それらとは一線を画す魅力を持っています。

バトゥール山・バトゥール湖の西側に位置するこの寺院、水の女神であるバトゥール湖の守護神デヴィ・ウルンダヌを祀っています。そして、その寺院は湖を見下ろすような高台に建てられています。その美しい風景と、山や湖を守護する神々への祈りが混ざり合い、神秘的な雰囲気を醸し出しています。また、

この寺院には興味深い歴史があります。元々はヒンドゥー教寺院ではなく、仏教徒のための寺院だったと言われています。1世紀頃にデットヤ・ジャヤ・バングスというバリの王様が、中国から来た妻と結婚したという伝説があります。そして、その影響か敷地内にはヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」と、仏教の「仏」の2つの神様が祀られているのです。

バトゥール山の外輪上に建つこの寺院は、空に向かってそびえ立つ美しいスケールの大きな寺院で、訪れた人々を感動させます。

世界遺産に登録

ウルンダヌ・バトゥール寺院とバトゥール湖は2012年にユネスコ世界文化遺産に選定されています。バリ島には「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム」という世界遺産があります。これは、スバックというシステムに係る5つのエリアをまとめて登録されたもので、そのひとつがウルンダヌ・バトゥール寺院となります。

この地域の伝統である「スバック」とは9世紀からある灌漑システムで水源からの水を管理する手法となります。ヒンドゥー教の教えの一つとして「トリ・ヒタ・カラナ」という哲学があり、神と人、人と人、人と自然の3つの調和が尊重されています。「スバック」と呼ばれる水の灌漑システムは、トリ・ヒラ・カタナの考えを体現していると言われており、各水田に水を平等に配分することで秩序を保ち繁栄してきました。古来から稲作が発達しているバリ島には大切なシステムとなります。

火山噴火で移動

ウルンダヌ・バトゥール寺院のウルン(ulun)は先端、ダヌ(danu)は湖を意味しており、もともとはバトゥール湖畔の北端ソンガン村にありました。その後、1917年と1926年の二度にわたり、バトゥール山が大噴火を起こし大量の溶岩が村に流れ込み壊滅しました。しかしお寺と本堂は奇跡的に残り犠牲者も出ませんでした。このことから村人は神の加護をさらに信じるようになりました。村人は村と寺院を今のバトゥール湖を望む場所に少しずつ現在の位置に移転していき今の姿になりました。

見どころ

大規模な敷地のウルンダヌ・バトゥール寺院は、バリ島屈指の大きさを誇る寺院であり、境内には多くの塔や堂などが立ち並びます。敷地内には山の精霊を祀る「メル」と呼ばれる多重塔が立ち並び、社と合わせるとその数は数百にものぼります。特に割れ門に続く炎のような形をした門は迫力がありとても見応えがある美しい寺院です。

ウルンダヌ・バトゥール寺院からバトゥール湖を望む景観は絶景で、バリ島の山の観光地の中でもとくに美しいと言われています。また天気が良ければ寺院からアグン山を見ることもでき、バリ島の自然と文化を一度に感じることができる場所でもあります。

ぼったくりサロンに注意

有名寺院が多数あるバリ島において、世界遺産のひとつであるウルンダヌ・バトゥール寺院の知名度は正直あまり高くなく観光客に人気がありません。寺院は内部の境内まで観光客に開放されており、特別な宗教行事が無ければ外国人でも見学することができるのですが、ウルン ダヌ・バトゥール寺院の評判が悪い理由は「観光客をだますぼったくり」が多発しているからと言われています。

寺院に入る場合は観光客といえどもサロン(腰布)とスレンダン(腰帯)の着用が必須とされていて、寺院前の駐車場近くでサロン等のレンタルはありますが、とても高額な金額を要求されます。たまたま同伴してくれた地元バリ人が、サロンを持っていたので、それを身に着けて寺院に入ろうとしたら、スレンダンも必要だと要求され、仕方なく1万ルピア(95円)支払いましたが、他の外国人達は、サロンとスレンダンのセットで10万ルピア(950円)を請求させられていました。

今回バリ人を同伴していたのでこの金額でしたが、システムを知らない外国人だけだと「1人あたりレンタル30万ルピア」と高額なレンタル代を突きつけてきたという話もあります。サロン・スレンダンを「借りるか買うか」しないと中に入れないため、観光客は泣く泣くお金を払うことになります。

しっかりとした日本語ガイドを付けていると、サロンとスレンダンを事前に用意してくれて無料で貸してくれます。ガイドを付けない場合は、ご自身で準備されることをおススメします。

ただし、このウルンダヌ・バトゥール寺院ばかりは、現地の地元ガイドを付けて観光した方が、トラブルが少ないのかなと感じました。せっかくの素晴らしい寺院なのですが、ぼったくりだけは注意しましょう。

ウルンダヌ・バトゥール寺院はこちらです

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。