インドネシアの主要モールに行くと、ラーチャスキ&バーベキュー(Raa Cha Suki&BBQ)という店があります。ただのタイスキの店だろう思っていたのですが、インドネシアで独自進化した形の「スキ」と焼肉というコンセプトであることがわかりました。独りで焼肉や野菜鍋が食べられるラーチャスキ&BBQをご紹介します。
Raa Cha Suki&BBQは、2006年にインドネシアでスタートしたタイ風レストランです。ラーチャ(Raa Cha)は、「王様」を意味しているそうで、インドネシアのタイスキとバーベキューレストランの王であるという意味のようです。
タイに行ったことがある人は『タイスキ』という言葉を聞いたことがあるのと思いますが、タイスキは中国の「火鍋」がタイ式に変化し「タイスキ」という独自の料理になりました。タイスキの「スキ」は日本の「すき焼き」からきています。
タイのタイスキは魚介類やお肉、野菜などをだし汁で茹でてタレをつけて食べる料理ですので、味は日本のすき焼きというよりも「寄せ鍋」に近い料理です。
タイ人はタイスキのことを「スッキー」といいますが、タイスキには、スッキーナーム(汁あり)とスッキーヘーン(汁なし)の2種類があります。
ラーチャスキのバーベキュー部分は、スッキーヘーンを表現しているようですが、焼肉用プレートとなっていますので、焼き肉と寄せ鍋店として考えた方がすんなり理解できます。
席に着く前に、冷蔵ケースに並んでいる小皿に入った肉や魚、スリミ、野菜などの食材を選んで、自分で調理するスタイルとなっています。
日本の食べ放題のような感じですが、皿に入っている食材によって値段が違うので最初にお会計をしてから調理して食べるシステムです。
テーブルには、アルコールランプが入っている小さなコンロが置かれいて、だし汁が入った鍋と鉄板が運ばれます。
沸騰した鍋に自分で選んだ食材を入れて温まれば完成です。そのままでも味がついていますが、付けだれを選んで辛く好みの味にすることもできます。どれも辛いので苦手な人は味見しながら調整した方が無難です。
肉は、基本バーベキュー用でタレ味が事前についているようなので、鉄板の上に乗せれば焼肉となります。焼肉にはビールがつきものですが、この店ではハラルでアルコールの提供はしておらず、お茶をお供にするしかありません。
焼肉を焼いていたら、急にお米が食べたくなり追加注文しました。普段はお米を食べないのですが、ビールがないので今回ばかりは仕方ありません。タレをつけた焼肉をご飯に乗せて焼肉丼でいただきます。
ちょうど鉄板も1人前で小さいので、独り焼肉を楽しみました。
インドネシアでは、普段なかなか野菜が食べられませんが鍋にするとたくさん野菜が摂れます。こちらも独り用の鍋なので、ちょうど良い感じです。
今度また焼肉と野菜鍋が食べたくなったら、ラーチャに行きたいと思います。