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【インドネシア渡航】2023年のラマダン(断食)開始!なぜつらい断食をするのか?

2023年3月23日からラマダン(断食)が始まりました。断食が無い非ムスリムにとって、空腹でつらい断食をなぜ1ヶ月もの間するのか不思議な感じです。イスラム教徒には大事なイベントであるラマダンについてお伝えしたいと思います。

ラマダンとは

ラマダンは、ヒジュラ歴(今年は1444年)の9月にあたります。ラマダンは新月の出現によって始まり、次の新月で終了となります。今年は2023年3月23日からラマダンに入りました。太陰暦を使用しているので太陽暦と比べ1年が10~12日ほど短くなるので、ラマダン時期も毎年ずれていきます。ラマダン月の日の出から日没までの間は、預言者ムハンマドに啓示された月としてイスラム教徒の義務のひとつであるサウム(アラビア語で断食の意味)として飲食をしないことになります。しかも、飲食だけでなく、悪口や嘘・偽り事を言わない、揉め事もなく性行為などの欲望も断ち、断食期間中は良い振る舞いをすることが大事となります。

なぜ断食をするのか?

ラマダンは信仰の深化を求めて実践する重要な目的となります。よりよい自分になり、自分自身を強くする、欲望を抑え意思を鍛える、普段の悪いクセを直すなど、イスラム教徒にとって重要な習慣になります。断食期間中、食べ物や飲み物を制限することにより、慎ましい生活を実践することでき、断食を他の信者と共に体験することで絆を深めることができるそうです。

ファスティング(断食)は康促進、ダイエット、エイジングケア、美容などの健康面でも良さそうな感じがしますが、日没後から日の出前に甘いものなどを過剰に摂取するため痩せずに太ってしまうといった声も良く聞きます。

断食中の1日

断食の1日は、サフル(Suhur)と呼ばれる夜明け前の朝食から始まります。未明の朝3時から4時位に起きて食事をしたあと、2度寝して通常通りに仕事や学校に行きます。日が昇っている間は、飲食をしないのでラマダンが始まった最初の頃は、体力を使わないよう休みがちになるので能率があがらないようです。

午後の18時頃に日没になるとイフタール(Iftar)で断食が解禁になります。コップ一杯の水や牛乳を飲み 奇数のナツメヤシを食べるなど、預言者ムハンマドが生前に実践した慣行を真似するようです。空腹状態にある胃への負担を軽減するため甘い飲み物で喉を潤します。ラマダンの時は、特においしい料理が振る舞われます。お祈りもいつもよりも長く行い、夜のお祈りは平均1時間続きます。

断食を行う理由は、食欲という人間の欲望に打ち勝つことでイスラム教徒を自覚し、貧しい人びとや飢えた人びとを思いやり、世界中のイスラム教徒との連帯感を共有するためとされている。

レストランに垂れ幕

ラマダン中の街の様子を見るため近くのモールに行ってみました。いつも賑わっているレストランやフードコートには、垂れ幕がかけられ内部が見えないように工夫されています。

これは、店内で日中に飲食する非イスラム教徒の姿を断食中のイスラム教徒の目に見えないようにするための配慮となっています。垂れ幕も全く見えないように隠す訳でなく、なんとなく見えなくするパフォーマンスのような感じがします。

レストランとしても休む訳にもいかないので、お客が少ないながらも営業してくれるのは非ムスリムの我々にとってもありがたい感じがします。マカッサルはイスラム教徒が多い地域でもあり、昼間はお客がまったくおらず、そこで飲食するのは結構気が引けます。ラマダン中はレストランを避けてなるべく自宅に持ち帰りして食べるようにしたいものです。

ラマダンを楽しんでいる

イスラム教徒の断食は厳しいものではありますが、信仰心や自己制御などを深めるために楽しみながら行います。ラマダン中は、日中の飲食を控えるために食事の時間や内容に注意するなど、健康的な一面もあります。今回、ラマダン時期に丸々マカッサルに滞在するので、これから色々な体験をすることになりそうです。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。