日本では、ランブータンを知らない人はまだまだ多いですが、最近上品な甘さで人気がでてきています。見た目が独特なので、一度見たら忘れないランブータンの魅力を解説します。
マレー語で「 Rambut 」は「髪」のこと。果物にたくさん毛が生えている様に見える事からランブータンという名前がつけられました。原産は、インドネシア、マレーシアが多く栽培されており、庭先でたわわに赤く実るランブータンをよく目にします。
見た目の毛はとげのようにも見えて触ると痛そうですが、実はやわらかいため触っても痛くありません。ランブータンは年に 2 回実がなるフルーツですので、冬の時期と夏の時期に楽しむことができます。
ランブータンとライチは同じムクロジ科に属す親戚ですので、味が似ているのも納得します。追熟はしないため、まだ青い未熟なランブータンが売られることはありません。追熟しない特性から、日本への輸出等時間がかかる遠隔地での販売は難しいので、あまり流通していません。そのため、ランブータンの旬の時期にインドネシアに来た時だけ楽しむことができる希少価値の高い果物です。
ランブータンの実は楕円形。皮はそれほど硬くないので、爪で皮をむくことができます。真ん中あたりの皮を爪で二つに割ります。
皮をむくと乳白色をした半透明の果肉が現れ、内部の種を覆っています。下半分の皮を残して果肉を食べます。果肉の中心には、大きな種が入っています。種ごと口に入れて果肉を食べましょう。よく熟したランブータンはジューシーでクセがなく食べやすい味です。
なにも手を加えず、そのまま生で食べるのがいちばん美味しいです。
果実を口にしたときのみずみずしさや甘さは、ライチとよく似ているといわれていますが、ライチよりも味が濃厚で酸味はほとんどなく食べごたえがあると人気です。
道端で買うランブータンには稀に毛の中にアリが付いてくるので、良く見てから食べましょう。渋皮がうま味を邪魔するので、そこがちょっと残念です。
ランブータンの見た目からは想像もつかない品のよい甘さは、ライチに勝るとも劣らない魅力があり、日本でも近年人気が上昇しています。インドネシアでランブータンを見かけたら是非食べてみてください。