バンティムルンの蝶の谷での見学を終えた後、次の目的地は、ラマンラマンへと向かいました。ここでは、マングローブに囲まれたジャングルの美しさをボートから体感し、さらには、山々に囲まれた田園風景を堪能しました。
バンティムルを出発した時点では晴れ間が見えていましたが、山に近づいていくと雨が降り出しました。
この日はボートで川をクルーズする予定だったので、雨はなかなか厄介な存在でした。しばらく雨宿りをして、雨が落ち着くのを待ちました。乾季に入っているはずだったので、雨は降らないと思っていましたが、山の天気は気まぐれで仕方がありませんでした。本降りでかなり大粒の雨が降ってきて、このままボートに乗って風邪を引いてしまう可能性もありこのまま帰るという選択肢もあったのですが、1時間ほど待つと、雨が小降りとなって次第に雨が止んできました。他の観光客もボートで出発していったので、我々家族も出発することにしました。
船をチャーターして、ジャングルクルーズの始まりとなります。
2017年に国立ジオパークに認定され、観光業が活気づいてきたラマンラマンでは、ボートでプーテ川を進むことになります。
カルスト地形が作り出す迷路のような風景、昔は海底だったという地形の名残、石灰岩の岩肌や洞窟、そしてマングローブ林など、見所が詰まっています。
映画のセットのような地形が面白いです。あちこちで魚を捕るトラップのような物が仕掛けられています。石灰岩むき出しの岩肌をみながら川を進みます。
ワイルドなマングローブを間近でみることができます。
30分ほどで、石灰岩のトンネルを抜けると、クルーズの終着点である小さな村に到着します。
そこに広がるのは山々が連なる絶景。
水面に映るカルストの山々は、暗い雲によって一層神秘的に映り込みます。
その風景には、稲穂が育つ田園風景が見事にマッチしています。まさに、自然と調和した生活の中で、新たな発見と感動を得ることができる場所なのです。いつ来ても長閑な風景です。帰る頃になって天気が回復してきましたが、1時間待った甲斐がありました。心地よい涼しい風が肌にあたってとても気持ち良い感じでした。夕方の時間に合わせて来て正解でした。
ラマンラマンのジャングルクルーズは、その壮大な自然景観と豊かな生態系に触れることができる、まさに自然愛好家のための場所となります。
ジャングルの中を流れる静かな川、迫力満点のカルスト地形、そして待ち受ける田園風景は、私達家族にとって忘れられない体験となりました。
コーヒーを飲みながらいつでも長閑な風景を楽しみたいところですが、暗くなる前にラマンラマンを後にしました。