マカッサルは、東インドネシアでは最大の都市でありながら、観光するところがないと言われ同じスラウェシのマナドやトラジャの中継地点になってしまっている感がありますが、半日あればすばらしい自然と癒やしを楽しむことができる観光スポットがあります。今回は、ラマンラマン(rammang rammang)をご紹介します。
ラマンラマンには、マングローブに囲まれたジャングルの美しさをボートから体感でき、自然を楽しむことができる観光スポットがあります。
「ラマンラマン」はインドネシアのマカッサルにある場所の名前で、雲や霧を表しているマカッサル語の言葉です。ラマンラマンは、マカッサルの隠れた天国と呼ばれ、美しい自然が広がっています。ラマンラマンには、ジャングルクルーズやカルスト山脈のツアーなど、自然を楽しむことができるアクティビティがあります。また、ラマンラマンは国立ジオパーク公園に指定されており、ユネスコに世界ジオパークとなるよう申請されています。
マカッサル・ハサヌディン空港から北の方角のマロスという場所にあります。空港から車で約40-50分の場所にあります。市内からだと1時間半ほどで到着できる距離です。空港から比較的近く、マカッサル滞在で1日空いてしまい、飛行機の出発が夕方便などの場合は、ラマンラマン観光を検討されてはいかがでしょうか。
空港から出発していくと、駐車場が広いパン屋さんがいくつも見ることができます。マロス県名物のロティマロス(ロティはパンの意味)です。ふわっと仕上げた山形のパンの間には、特製の甘いクリームが挟んであり、ぜひパンをかじりながらラマンラマンを目指しましょう。
ラマンラマンの船着き場に到着です。ここで船をチャーターしていきます。4人までは200,000ルピア(約1900円)と比較的良心的です。天候が良い場合は、日差しが強いので帽子をレンタルしましょう。1回5,000から10,000ルピアです。
船着き場はピア1とピア2の2箇所ありますが、アクセスの良いのはピア1となります。
ここから船旅が始まるのですが、お昼ごはんがまだの場合は、途中のラマンラマンカフェに寄ることができます。
船からアクセスできますので、船頭さんにお願いすれば待ってくれます。
ここは、バンガローもあり宿泊することもできます。1泊500,000ルピアほどで宿泊できます。
ほとんどが外国人宿泊客と言っていましたが、設備的には快適さには疑問が残るような感じです。
ホテルはマカッサル市内が良いとは思います。
ここではミーゴレン、ナシゴレン、アヤムゴレンなどの料理を楽しむことができます。何気にビールはあるのかと聞いたら、外国人には提供できるそうで裏から出してもらいました。
ビールがラマンラマンで飲めるとは思わなかったので意外でしたが、良い発見でした。景色を見ながらビールは最高です。
お腹がいっぱいになったところで再度船に乗り込みます。
マングローブを見ながら、石灰岩むき出しの岩肌、洞窟などを見ながら進みます。
石灰岩のトンネルをボコボコした山々が連なる風景。中国の桂林で見た光景のジャングルバージョンの感じです。近くには数万年以上前に描かれた壁画が残っているそうです。
2017年に国立ジオパークとなり、観光業に力を入れ始めたばかりのラマンラマン。村に到着したようです。30分ほどの船旅でした。
船を降りると、入場料7,000ルピアを支払って村に入ります。のどかな田園風景が広がり、癒やしの空間になります。ここは船でしか来ることができない村なので、車やバイクなどがない自然の姿が今も残ります。
最近遊歩道が整備され、以前は田んぼのあぜ道を散策する必要がありましたが、大分歩き易くなりました。1時間ほどあれば十分に散策できますので、ゆっくり癒やしの時間を楽しんでください。
帰りは同じ船が船着き場で待ってくれていますので、行きとは逆方向で、川下りとなります。
雲があれば、さほど暑くはありませんが、日差しがあるとかなり暑いので、水を飲みながら散策することをお勧めします。夕方の時間の夕陽があたった感じも良いので時間帯を変えて訪れるのも良いと思います。空港からだと行き帰りの移動で2時間、ラマンラマン滞在時間2時間の合計4時間程度で観光できますので、マカッサル半日観光には最適な場所になります。マカッサルの良い思い出をつくりにラマンラマンはいかがでしょうか。