マカッサルを訪問したら、是非訪れて欲しい場所が、ラマンラマン(Rammang-Rammang)です。
ラマンラマンは、中国 士林、マダカスカル ツィンギ、に並ぶインドネシアで最大の石灰岩(カルスト)の山となります。
ラマンラマンはマカッサル語で、雲や霧を表しています。地元の人によると、特に朝や雨が降っているときにこの地域は雲の中や霧の中にいつも現れているとのことです。
カルストの不思議な山の形と川と集落を訪問すると、タイムスリップした雄大な景色と人々の暮らしを見る事ができます。
ラマンラマンから約4Km離れた山は、石灰岩を採掘する鉱山企業によって開発されはじめました。周辺の村人は農業から収入が安定する鉱山会社の労働者として働くことになりました。
しかし、一部の村人はラマンラマン地域が破壊される採掘に反対していました。
2007年頃ラマンラマン地区も採掘検討され、採掘予定地域は40ヘクタールで、マロス市政府が中国の企業3社によって地域調査が開始されました。反対するラマンラマン村人らは隣の山の採掘による有害な環境破壊の結果を知っていたため、鉱山会社と6年間戦った末、住民はなんとかラマンラマン地域を採掘から救いました。
その後住民たちはこのエリアを観光エリアとして作り上げました。2017年には、この地域は国立ジオパーク公園になり、ユネスコに世界ジオパークとなるよう提案されています。
マカッサル市内から約45 km、車で約1時間、空港から30分あまりの場所にあります。マカッサル空港と同じマロスに位置していますので、午前中観光して午後マカッサル空港から移動も可能です。
ラマンラマンに行くには、船を借りてプーテ川を上っていく必要があります。
船着き場でまずは、船をチャーターします。船の値段は、何人のるかで金額が変わります。1ボートに10人まで乗る事ができます。
暑いときは、伝統的なラマン織帽子を借りるのもお忘れなく。
早速船に乗り込みましょう。船頭がところどころの岩をよけながら、川を進んでいきます。
終点の村に着くまで約30分間の船旅です。
船旅ではラマンラマンの美しい景色に目を奪われます。
プーテ川の両側は、ヤシの木やマングローブ囲まれ、川の上部を見上げると小さいものから非常に大きいものまで、さまざまなサイズの壮大なカルスト崖の広がりを楽しむことができます。
まさに、ジャングルクルーズです。鳥のさえずりを伴う心地よい水の流れの音は
そのままの自然の中に溶け込みます。
クライマックスのカルスト岩のトンネルを船で抜けると小さなカルストの村に到着です。
プーテ川の終点で、船は小さな船着き場に到着します。船は帰りまで係留してもらいます。
カルストの村はサレンラング村と呼ばれは山に囲まれた小さな集落です。この村は、6家族が住んでおり、昔ながらの水田と牛やアヒルを育てながら、のんびりした田舎暮らしを見学することができます。
のどかな田園風景を眺めていると、都会の喧騒を忘れさせる自然の姿を見る事ができます。
村の中は、あぜ道を抜けていくとカルストの小高い岩肌にのぼる事ができます。そこからの村の眺めは絶景です。
途中、ダイヤモンドの洞窟探検できます。小一時間でサレンラング村を一周できますので、是非スニーカーを履いて訪問してみましょう。
サレンラング村を見学したら、再度船で戻ります。
プーテ川の途中にカフェがありますので、船を途中下車してコーヒーや軽食を楽しめます。
ジャングルの中にあるカフェですので、自然の中雰囲気たっぷりの場所で、ゆっくりカフェタイムにぴったりです。
ラマンラマンはマカッサル市内や空港からも近い場所で、自然に触れることができます。是非南国ジャングルグルーズを満喫する旅はいかがでしょうか。