日本は7月29日からタイ、ベトナムとの間で「レジデンストラック」の受付を開始していますが、9月8日からマレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、台湾との間に長期滞在者の往来を可能とする「レジデンストラック」を拡大すると発表しました。
人の往来を再開することによって、感染の拡大の防止とそしてビジネス活動、経済の回復と、この両立を図っていく事で、入国後14日間の自宅待機は維持しつつ、追加的防疫措置を講じることで入国拒否の例外となる方式です。
また、これらの国・地域を含む各国・地域との間で、自宅等待機期間中も、ホテルや仕事場等の限定的な場所でのビジネス活動可能にする「ビジネストラック」についても調整を進めていることを明らかにしました。
タイでは現在、観光客受け入れ再開に向け、一部リゾートでの長期滞在に限り、10月から再開する「セーフ・アンド・シールド」計画が検討されています。この計画はタイ最大のリゾート地、プーケット島を先行モデルとして実施予定しています。
計画によると、島の中心地となるパトンビーチのホテル3、4軒を含む全長1キロ程の区域を指定区域とし、海外から到着した観光客はプーケット島に到着後14日間は、この指定区域にとどまることを義務付けます。
観光客は島に到着した時と14日目の2回、新型コロナウイルス感染検査を受け、陰性が確認されれば島内を自由に移動できるようになります。プーケット島から出て、他のエリアに移動する場合はさらに7日間の隔離が追加され、最終日に3回目の検査を受けます。
指定区域内のホテル従業員にも区域内に留まることを求め、区域から出る場合は隔離措置や定期的な検査を実施するなどの対策が図られます。
隔離期間がまだ2週間と長いため、どれだけの観光客が入るか未知数ですが、一歩ずつ対策を行いながら、解禁する方向で各国が動き始めています。
9月11日からインドネシアでもバリ島を解禁する通達が出る予定が年内延期となってしまいました。
海外ビジネスをする人たちも、影響がでてきて、我慢の限界まできているところも多くなっています。
現地でも観光業や外食業などの人たちの生活への影響や、収入を得られない事で食べていくことも難しくなってしまい、元に戻れない懸念もある状況です。
感染拡大しないようしながら、観光需要の喪失で大きな経済的打撃を受けていますので、レジデンストラックやビジネストラックの様な検査と隔離をしながら経済を回す手段が一刻も早く打ち出される事を期待します。