インドネシアでは、感染力の強い新型コロナウイルスのインド由来の変異株「デルタ株」が急拡大し、首都ジャカルタがあるジャワ島を中心に医療崩壊の懸念が高まっています。
この度、感染拡大をうけて今週末に帰国することが決定しました。
インドネシア政府が8日に公表した1日当たりの新規感染者は38,391人で過去最多を毎日更新しています。
ジャカルタでは病床の使用率が90%を超える病院も相次いでいると報道されていて、医療物資の不足も深刻です。インドネシア政府は医療用酸素などの支援を受けるため、シンガポールや中国と交渉を始めたようです。
一日の死者が7日に1,040人、8日に852人と連日の死亡者数が増加しており、満足な医療が受けられなく死亡者数が増加しています。
自宅で療養する人も多く、街中には酸素を求める人の行列ができています。
在インドネシア日本大使館によると、インドネシア在留日本人もこれまでに約300人が感染し、12人が死亡したそうです。
日本人の中では、中国製ワクチンを打ちたくない人も多いので感染が拡大しているとの見方や、中国製ワクチンを打ったのに感染したという人も多く聞くので、中国製ワクチンの不信感が広がっています。
インドネシア政府は国民へのワクチン接種を急ぎたい考えですが、接種を完了したのは人口の5%程度しか終了していない状況なので、さらに感染状況が悪化する可能性もありそうです。
日系企業には駐在員を退避させる動きも広がっているようで、ジャカルタ発日本行きの飛行機のチケットが予約しにくい状況になってきています。
JALのページで見てみると、7月17日から31日までの間で30日だけしか予約できない状況です。
ANAですと、まだ空席があるようですが、エコノミークラスで片道23万円超えとなっています。
今から1か月前の6月にインドネシアに来た際とは、比べ物にならないほどの感染拡大しており、1か月間でこんなにも状況が変化してしまったのは驚きです。
今滞在しているマカッサルは、まだ感染拡大地域になっていないのですが、いつ状況が悪化するかわからない状態です。
マカッサルでの事業も、少し感染が落ち着くまで様子見として帰国することにしました。思いがけずインドネシアでワクチン接種もしましたし、日本に到着しても10日間のホテル強制隔離が待っていますが仕方ありません。
感染しない事、感染を日本に持ち込まない事を十分に注意しながら体調を整えてあと数日過ごしたいと思います。