成田空港到着から日本入国までのコロナ禍での水際対策はどのようであったかをレポートします。
NH179便はゲート到着してドアが開きましたが、そのまま機内で待機する様にアナウンスされました。
最初に、成田でトランジットする乗客だけが降機します。乗り継ぎ客は1名だけでした。
その後、ビジネスクラスから順番に降機案内が出ます。
ゲートを過ぎると椅子がずらっと並んでおり、機内で配布された質問表と健康カードの内容確認があります。
用紙には、2週間の待機場所の記載があり、自宅やホテル名を書く欄があります。
2週間公共交通機関を使わない事の念書みたいな事も書かれています。外国の方ですと、誓約書や検査証明、本邦活動計画なども提出するようです。
その後検査室に通され、唾液による抗原検査を実施します。
容器を渡され、ブース内で唾液を取ります。
ブース内はすっぱいものを想像してと、梅干しとレモンの絵が貼ってありますが、早朝で何も食べていないので喉がからからで唾液もでません。
容器には、線が引かれており、その線まで唾液を入れろというのですが、泡しかでません。
検査官にこれでどうですかと渡すと、LEDの明かりをともしながら、唾液が少ないのでもうちょっとですと、言われてしまいました。
もう少し頑張って、再度検査官に渡します。
その後空港の43、44番出発ゲートが待機場所として椅子が設置してあり、指定の椅子に座る様に席が決められます。
次に軽い面接があり、2週間の待機場所と、待機中の健康確認するために電話かメールかラインのどれがいいかと尋ねられます。
メールでお願いしますと答え、2時間程度で検査結果がでますので待機場所で待ってくださいと案内があります。
早朝時間の国際線第一ターミナル到着便がメキシコ便だけでしたので、スムーズですが、今後到着便が増えたりした時は、待ち時間もかなり増えそうです。
飛行機から降機してから約1時間半後に結果が出ます。
番号でアナウンスされるのですが、それが若い順でなくランダムで5名ずつ呼ばれます。
受験の発表ではありませんが、名前呼ばれなかったらと思うとドキドキします。
受付番号が6番だったのですが、なかなか呼ばれません。
もしや結果が陽性?と不安に覚えながらどんどん後から来た人が先に呼ばれていきます。
とうとう残り3名という順番で番号が呼ばれました。
検査結果が早く出るとその順番で呼ばれている様で、おそらく唾液の量が少なかったので、結果判明に時間がかかったのかもしれません。
恐る恐る結果判明の瞬間です・・・
陰性でした。
やったー。見事陰性の証明書をもらい、入国ゲートに向います。
自動化ゲートは全て閉じられており、久しぶりに入国スタンプを押してもらいました。
とっくに荷物も出ていて、ようやく日本へ帰れました。
その後は、電車やバス等の公共機関は使えませんので、子供に自家用車を成田まで運転してきてもらい、帰宅する事が出来ました。
海外出張はコロナ禍で大分変化しました。水際対策のための出国や入国の手続きも複雑で全てにおいてハードルが上がっているのを実感しました。
今回陰性であったので問題ありませんでしたが、いつどんな時に感染するかわからない中で、海外に行くことがこんなに難しい事になってしまったと感じます。
検査にかかる費用も今回は全て無料でしたが、全て国の税金から莫大な費用がかかっているのでしょう。
今回乗ったANAも乗客が少なく採算は取れていないでしょう。航空会社も格安チケットがなくなり、航空運賃も上げざるを得ないでしょう。一昔前の海外は特別な事になっていき、気軽に旅行で海外に行けないという事にもなりそうです。
会社側としても、帰国後2週間待機を考えると、感染リスク等を考え、駐在員など長期滞在以外の短期出張は認められないでしょう。
一方グローバルな社会になって、海外との関わる商売も全てWEBで行なうのも、なかなか事が進みません。直接会って話す事でビジネスが展開していく事も多いので、難しい選択です。
今回この様な体験ができたのも良かったと思うし、感染対策について学ぶ事もできました。各国感染拡大防止のための、検査、調査がしっかりとされている印象です。
体調管理と行動管理で感染しない、感染させないが大事であり、周りに迷惑がかからない様十分注意する個人管理が重要であると感じました。