お酒が好きな人には朗報です。インドネシア政府は、2022年1月1日より海外からの酒類の持ち込み上限を1ℓから2.25ℓまで引き上げることを発表しました。
お酒が好きでインドネシアに行く度に、なんで酒類の持ち込みが1ℓまでなのかと、仕方なく900ミリリットルの黒霧島の小さい紙パックを1パック持参していたのですが、来年から1.8ℓのパックも持っていけます!
海外からの酒類の持ち込みについて、インドネシア商業省は商業相規定を変更して、1人あたり最大2.25ℓまで持ち込みを認めると発表しました。2021年1月1日以降から適用される見込みです。また持ち込み理由に関しては、個人消費に限られます。
持ち込み上限を引き上げた理由については、お酒が好きな外国人観光客をインドネシアに呼び込むためと説明しているようですが、イスラム教聖職者組織であるインドネシア・ウラマ評議会(MUI)は制限緩和に反対する声もあがっているようです。
インドネシアに現在でも1リットル以上持ち込む事は許可されてはいるのですが、1リットルを超える部分に関しては、350%の関税を払う必要があります。
仮に1リットル1万円のお酒であれば、3万5千円を関税として支払う必要があります。飛行機のハンドキャリーで運ぶ場合も郵送などでも関税を支払わないと受け取りができないルールとなっています。
1リットル制限ですと、お酒1本分でお酒好きな人は1日で消費してしまう量です。話を聞くと、瓶のお酒は空港のX線にひっかかりやすいので、紙パックやパウチパックのお酒を持ち込んだり、お水などのペットボトルにお酒を移し替えて、インドネシア国内に持ち込む強者もいると聞きます。
そもそも、なんでそこまでして、ハンドキャリーでお酒を大量に持ち込みたくなる理由は、インドネシアでお酒を購入するととても高いことが原因です。
インドネシア国内でお酒が売っていないことはないのですが、インドネシア国内で製造しているビールを除くと、輸入のお酒は日本の価格倍以上値段が高いことがほとんどです。
日本人出張者に駐在の人がお酒を買ってきて欲しいと言われるのも、こういったことが原因です。
今後は、正規に持ち込む量は2.25リットルになれば、日本から焼酎や日本酒を持ち込む日本人出張者、駐在員が多くなることが予想されます。
お酒持ち込み問題は、少しは改善されますね。