サン・ミゲル・デ・アジェンデはメキシコの中央高原北西部にある都市、グアナファト州にあるコロニアル建築の歴史的建物が立ち並び、美しい景観を持つ事から観光地として人気です。標高1870メートルの湿地帯近くの丘であった場所に造られた町であるため、坂が多く、人口は18万人の小さい街です。
2017年&2018年、2年連続で旅行者が選ぶ世界の街ランキングNO.1に選ばれた美しい街。
街の中心にある可愛らしいピンクの教会は街のシンボル。青い空とピンクのコントラストはまさにフォトジェニックです。
1542年に修道士サン・ミゲルによって創設された小さな街は、2008年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。また、メキシコ観光局認定の「魔法の町」として登録もされています。見所は街全体。ここは、何よりもあてもなく散歩をするのが楽しい街です。
多くの建物は18世紀頃のもので、細い石畳の道が続く街並みはどこか欧州の雰囲気を感じさせます。しかしカラフルな色使いがメキシコらしさを表現しており、年月をかけて文化が融合したさまが世界中の人々を魅了しています。
メキシコ全土に知られた美術学校であるアジェンデ美術学校やエルニグロマンテ文化会館があり、日本を含めた世界から芸術家が集まるアートの街としても有名で、街全体がデザインされているかの様です。
グアナフアト州には銀で発展した都市が多いのですが、サン・ミゲル・デ・アジェンデは手工業で発展したそうです。現在残る歴史建造物のほとんどはこの頃建てられたものになります。
銀行のATMも、小売しているお店も、カフェもホテルも道路に面している壁の中に囲まれていて、最初に訪問した時は、お店がどこにあるのかわからない様になっています。
現代的なものは、全て壁の中に一歩入らないと見えない工夫があります。地元も人でも、周りの景観が同じ様な雰囲気なので、良く迷うそうです。
現在でも建物の改築、建築には政府の許可が必要で、とにかく、景観を守る事にサン・ミゲル市民のものすごい努力を感じます。
今年になって、街に信号が設置されたそうで、これまで街の景観に信号は合わないとしてずっと設置されていなかったそうです。
「世界遺産になるのも納得!」とにかく街並みが全て素敵な絵となる風景です。花や緑も多く、コロニアルな街並みとマッチして、のんびりとした街の時間の流れに身を委ねると、そのまま18世紀にタイムスリップしたような気分になります。