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夜明けのサンティアゴ大聖堂!黄金に輝く聖地の朝

エルサレム、ローマと並ぶキリスト教三大聖地の1つが、スペイン北西部・ガリシア州の州都「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」です。大聖堂のあるオブラドイロ広場を中心とした旧市街全体が世界遺産に登録されており、巡礼者でなくても祈りを捧げたくなるほどの圧倒的な荘厳さと、憧れの聖地に到着した人々の晴れやかな笑顔で満ちています。

聖ヤコブとサンティアゴ大聖堂の歴史

サンティアゴ・デ・コンポステーラは、スペインのガリシア地方に位置する都市で、聖ヤコブの墓があることで知られています。サンティアゴ・デ・コンポステーラの名は、「星降る野原の聖ヤコブ」という意味を持ちます。毎年数十万人もの人々が巡礼する一大聖地となったのは、エルサレムで処刑されたイエス・キリストの12使徒の1人、聖ヤコブの墓が9世紀にこの地で発見されたからです。この発見は、キリスト教徒によるイベリア半島の国土回復運動「レコンキスタ」の真っただ中に行われ、聖ヤコブとサンティアゴ・デ・コンポステーラはイスラム教徒と戦うキリスト教徒の精神的支柱となりました。

サンティアゴ巡礼

サンティアゴ巡礼は、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラにある聖ヤコブの墓を目指すキリスト教の巡礼です。フランスやスペインなどから出発し、サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓を目指す巡礼路があり、年間約20万人以上の巡礼者が訪れています。

サンティアゴ巡礼には、ホタテ貝が巡礼者の必須アイテムとされています。かつて、巡礼者はこれをお皿代わりに使っていたと言われています。また、サンティアゴ巡礼路の標識にホタテ貝のデザインが用いられており、巡礼者は荷物に白いホタテ貝をつけたり、ホタテ貝を模したお土産を購入することができます。ホタテ貝がサンティアゴ巡礼と関連しているのは、聖ヤコブがホタテ貝をシンボルとしているからです。

大聖堂の外観

サンティアゴ大聖堂はロマネスク様式を基調とした建築物で、その中にも様々な建築様式が混在しています。大聖堂の外観は、長さ100メートルに及び、圧巻の美しさを誇っています。この大聖堂は、巡礼者の旅の終着点であり、有終の美を飾るにふさわしい壮大なモニュメントです。

大聖堂の建設は、アルフォンソ6世の治世中、ディエゴ・ペラエス司教の推進で1075年に開始されました。建設は、聖人信仰のために建てられた古い寺院の跡地で、エステバン師匠の指揮の下に行われました。これは8300平米の敷地に建てられたラテン十字の平面を持つ三身廊の建物でした。その後、数回の拡張工事が行われ、ロマネスク、ゴシック、バロック、プラテレスコ、新古典様式など、様々な建築様式が統合されていきました。

「栄光の門」は、大聖堂の正面入口に位置しており、1188年にマテオ師匠により建造されました。ヨハネの黙示録をモチーフにした約200の彫像が飾られており、この門の使徒サンティアゴの像は、まるで巡礼者を歓迎するかのように縦仕切りの柱に収められています。大聖堂のオブラドイロのファサードはフェルナンド・デ・カサス・イ・ノボアの作品であり、スペインバロック様式の傑作とされています。

一生の思い出

日の出前、淡い青が空を覆い始めると、大聖堂のシルエットが浮かび上がります。そして、夜が明けるにつれ、その姿は金色の朝日に染められ、一層その美しさを増していきました。その瞬間、私は時間が止まったかのように感じました。大聖堂の荘厳さと新しい日の始まりの朝日が、絶妙に組み合わさって、目の前の風景はまるで絵画のように感じられました。

サンティアゴ大聖堂の背後に昇る太陽は、巡礼者たちの長い旅の終点を照らし出していました。この地を目指して旅を続けてきた人々の喜びや感動、そして祈りが、この瞬間に集約されているように思えました。

オブラドイロ広場には、この美しい景色を楽しむために早朝から集まった人々の姿もありました。カメラを構える観光客、祈りを捧げる巡礼者、そして日常を始める地元の人々。皆、その場の特別な雰囲気を共有していました。

この朝の瞬間、私はサンティアゴ大聖堂とその周りの風景の美しさ、そしてその場所が持つ深い歴史や信仰の重みを改めて感じることができました。夜明けのサンティアゴ大聖堂は、私にとって一生の思い出となるでしょう。

この経験を通じて、サンティアゴ・デ・コンポステーラが多くの人々にとってどれほど特別な場所であるかを実感しました。歴史、信仰、そして自然の美しさが融合したこの地を訪れることで、私たちは人生の中の大切な瞬間や感動を再確認することができるのではないでしょうか。この大聖堂を目指して、遥々巡礼する気持ちが理解できました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。