シンガポールの空からホーチミンへ! スクートで始まる新たなベトナム旅

Airplane Indonesia

大晦日の夜をシンガポールで過ごした翌朝スクートの早朝便に乗り込み、約1時間40分のフライトでベトナム・ホーチミンへと向かいます。まだ眠らない街を抜け、東の空がゆっくりと明るみ始める中、初めて訪問するベトナムへの期待が高まるばかり。眠い体にはラウンジでの仮眠とホットコーヒーがありがたい味方でしたが、異国へ踏み出す高揚感はそれを上回りました。

深夜ラウンジ泊からの出発

マリーナベイのカウントダウン花火で、新年を迎えたばかりのシンガポール。大盛り上がりだった大晦日の余韻も冷めやらぬまま、わたしは早朝フライトでベトナム・ホーチミンへ移動することになりました。夜通しオープンしているチャンギ国際空港で夜を明かすという体験は、さすがに体力的には少しハードですが、世界有数のハブ空港とあって施設が充実しているため、思いのほか快適に過ごすことができます。今回利用したターミナル1のラウンジは、深夜にもかかわらず軽食やドリンクが提供されており、フリーWi-Fiも安定しているので、長時間の滞在でも飽きにくい環境でした。もちろん仮眠用のソファやリクライニングチェアもあり、ゆったり横になれるスペースも確保済み。ちょっとしたアイマスクや耳栓を持参すれば、格段に睡眠の質が上がるのでおすすめです。

早朝のチャンギ空港

空港泊の一夜を終え、時計はまだ5時台。外は暗く、街中はほとんど活動が始まっていない時間帯ですが、チャンギ空港の出発ロビーにはすでに早朝便を利用する乗客たちの姿がちらほら見られます。さすが24時間運用の国際空港だけあり、深夜や早朝でも空港職員やカフェ、ショップが稼働しているのは心強いかぎり。少し眠い目をこすりながら、まずはターミナル1の保安検査場へ向かいます。今回の搭乗ゲートはC17。チャンギ空港のターミナルは広大で、同じターミナル内でもゲートによってはかなり歩く場合があるため、時間に余裕を持って移動するのが鉄則です。案内表示がわかりやすく設置されているとはいえ、慣れていないと遠回りになってしまうことも。早朝はエスカレーター周辺も比較的空いているので、ゆったりと移動しやすく快適です。

ゲート付近に到着すると、すでに荷物検査(セキュリティチェック)が始まっていました。LCCの場合、機内持ち込みサイズや重量のルールを厳しくチェックされることが多いので、事前に注意が必要。さらに、保安エリア内では飲みかけのペットボトルや水筒など、液体物は没収されるので、搭乗直前にしっかり水分をとっておくとよいでしょう。

スクートA321neo

今回のフライトは、シンガポールを拠点とするLCC「スクート(Scoot)」のTR304便。使用機材はエアバス社の最新鋭機A321neoです。A321neoは単通路ながら航続距離が延び、燃費も向上しているモデルで、スクートの“イエロー”の機体がとても印象的。座席配置は3-3の配列で最大236席ほどあるため、LCC特有のややコンパクトなスペース感は否めませんが、エアバスのデザインを取り入れたスマートな内装が好印象を与えてくれます。

また、LCCの座席というと「狭い」「硬い」といったイメージがつきものですが、スクートのA321neoは膝が当たる部分の形状が湾曲しているなど、地味ながらも工夫が感じられます。シートピッチ(座席間隔)は約71cmと決して広くはないものの、私の身長(約180cm)でもさほど窮屈には感じませんでした。翼の上の席を割り当てられていたので、窓からはスーパースクーティーのイラストが描かれた翼端を見ることができ、なんともユーモアあふれる雰囲気。こうした小さな演出も、スクートの旅を楽しくする一つの要素です。

ホーチミンへ向けて出発

搭乗が進み、シートベルトを締めていると、ちょうど夜明けが訪れ始めたタイミング。離陸許可が下り、ゆっくりと滑走路へ向かう頃には、東の空が徐々にオレンジ色に染まりはじめ、シンガポールの夜景と早朝のグラデーションが機内の窓から美しく見えます。定刻どおりにテイクオフすると、機体は滑らかに上昇し、あっという間に雲の上へ。やはり朝焼けと雲海のコントラストは、何度見ても感動的です。

スクートはLCCのため、無料の機内食やエンターテインメントサービスは含まれていませんが、フライト時間は約1時間40分と比較的短いこともあり、飽きることはありません。窓から見える景色を楽しむだけでも十分でした。機内はほどよい空調で快適だったため、途中少し仮眠をとることもできました。疲れが溜まっていたので、この短いフライト時間はむしろ休息にピッタリでしたね。

タンソンニャット空港着陸&ベトナム入国

現地時間の7時30分頃、予定より30分ほど早くホーチミンのタンソンニャット国際空港へ着陸。シンガポールとの時差は1時間となっていますが、すでに外はすっかり明るくなっています。

ターミナルビルの外観は、どこか昔ながらの面影を残しており、近代的なチャンギ空港と比べると雰囲気がかなり異なります。それでも国内外の旅行者が多く訪れる主要空港だけあって、看板や案内表示は英語にも対応しているため、乗り継ぎや荷物受け取りで困ることはあまりないでしょう。

飛行機を降りてイミグレーションへ向かうと、まだ完全に自動化が進んでいないことから手作業での審査がおこなわれていました。到着便が重なる時間帯は行列ができやすいため、この日も30分ほど待つことに。入国審査官にはパスポートとボーディングパスの提示だけで、一般的な質問も何も聞かれず、無事にスタンプを押され、ベトナムへの入国が正式に完了しました。

空港からGRABで市内へ

入国手続きが済んだら、ロビーに出てそのまま混雑している到着ロビーに向かいます。朝からタクシー運転手やSIMカード会社のスタッフが声をかけてきたり、看板を持って待ち構えていたりと、活気にあふれる光景。オールドスタイルのタクシーも多数走っていますが、料金やコミュニケーション面でトラブルになることもまれにあるため、ここはベトナムでも人気の配車アプリ「GRAB」を利用するのが安心・便利です。

GRABのアプリを開いて現在地を指定すると、希望の車種や支払い方法を選択可能。英語表記にも対応しているので、料金目安や目的地もわかりやすく、ぼったくりに遭う心配がありません。指定した待ち合わせ場所で待っていると、ほどなくしてドライバーが到着。ホテルへ向けて出発です。車窓から見えるホーチミンの街並みは、まさに東南アジアのエネルギッシュさそのもの。朝のラッシュを迎えようとしているのか、通勤や通学でバイクにまたがる人々が道路を埋め尽くしており、無数のクラクションが響き渡ります。高層ビルが立ち並ぶ一方で、路面店や屋台が密集しているエリアもあり、そのコントラストがとても新鮮。ラウンジでゆったりしていたチャンギ空港から一気にローカルな雰囲気に変わり、「ベトナムに着いたんだな」と実感が湧いてきました。

ベトナム・ホーチミンでの新たな発見の旅が始まる

元旦のまだ朝の早い時間にもかかわらず、街はすでに活気に満ちています。ベトナム料理や観光スポットへの好奇心が勝り、すぐにでも観光に繰り出したくなりました。歴史が色濃く残る街並みと近代的なビル群が融合し、人口約900万人の大都市として成長を続けるホーチミン。ここでどんな出会いや発見が待っているのか、想像するだけで胸が高鳴ります。

 

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