2024年の締めくくりとして、特別感のある年末旅行を計画しました。大晦日に国際線で移動し、そのままシンガポールで新年を迎えます。さらに、年が明けて2025年になると、次はベトナムへと移動する予定。ワクワク感を胸に、いよいよ大晦日の朝を迎えます。
年末、大晦日ということもあり、街にはクリスマスツリーや新年を祝う装飾がちらほら見られ、普段の熱帯地域らしい活気とはまた違う、少し浮き立つような雰囲気でした。そんな街を後にする前に名残を惜しみながら最後のランチをいただき、その後スーツケースを抱え、夕方の便に合わせてスルタン・ハサヌディン国際空港へ向かいます。
大晦日の午後、マカッサル市内から空港までは車で30~40分ほど。あいにく少し強めの雨が降っていましたが、熱帯地域ならではのスコールだと考えると、旅情が増す気がします。車窓からは大晦日の賑わいを楽しむ人々の姿や、年越しの花火の準備で忙しそうにしている屋台、家族連れがちらほら見えました。
スルタン・ハサヌディン国際空港に到着する頃には、空には重たい雲がかかっています。普段は国内線ターミナルばかり利用していたので、国際線の出発ロビーに行くのは少し特別な気分。セキュリティチェックを終え、チェックインカウンターへ向かいます。Webチェックインを済ませていたため、そのまま搭乗ゲートへ進むだけ。大晦日ということもあって空港内はやや閑散としており、かえって落ち着いて過ごすことができました。
マカッサル空港のターミナルは規模が大きいわけではありませんが明るい装飾が施され、年末ムードを彩る小さなクリスマスツリーや新年を祝うディスプレイなどが置かれています。普段は数時間前から手続きの列ができて混雑しがちですが、この日は運航便が少ないのか人がまばらです。
出発が少し遅れるというアナウンスがあり、余裕をもってラウンジへ。
ラウンジはソファ席が多く、簡単な軽食やドリンクが用意されていて十分くつろげます。ここで夕食代わりにミーゴレンなどをつまみ、ホットコーヒーを飲みながら落ち着いた時間を過ごしました。
ラウンジの窓からは雨に濡れた滑走路が見え、外は少し薄暗くなってきましたが、これから始まるフライトへの期待が一層高まります。
今回利用するのは、シンガポールを拠点とするLCC(格安航空会社)のスクート(Scoot)。
黄色い機体がトレードマークで、遠目からでもすぐにわかります。アプリでフライト状況を確認していると、到着が30分ほど遅れているとのこと。LCCらしいスケジュールの変動はご愛嬌ですが、大晦日の移動なので、なるべくならあまり遅れずに到着したいところです。
搭乗案内が始まると、予想以上に多くの人がゲート付近に集まりました。大晦日だからもっと空いているのでは、と勝手に思っていたのですが、搭乗率は90%ほど。チェックインカウンターで見かけた欧米系やアジア系のバックパッカー風の旅行者、年末年始を利用して帰省・旅行するインドネシアの家族連れなど、客層はさまざま。機内に入ると、スクートらしいポップでカジュアルな雰囲気で、座席も比較的新しい印象です。
ドアクローズ後、タキシングを始めるものの、なかなか離陸しないため不思議に思っていたら、普段使うA滑走路ではなく、横風用のB滑走路へ移動しているとのアナウンスが。急に風向きが変わったのか、雨雲の影響があるのか…。どちらにせよ安全第一なので、多少遅れても仕方ありません。とにかく無事に離陸してくれることを祈るばかりです。
定刻から1時間ほど遅れて、現地時間19時30分にようやく離陸。雨の中から雲を抜け出すと、真っ暗な夜空へ突入しました。安定飛行に入ると、機内サービスとして軽食やドリンクの販売が始まります。LCCは機内食が有料です。フライト時間は約2時間半で、日付が変わる前にシンガポールに到着予定。到着後の移動を考えつつ、少し仮眠を取りながら、年越しをどんなふうに迎えるか想像を巡らせます。
シンガポール・チャンギ国際空港に近づくと、機体の窓から夜景が見え始めます。そびえ立つビル群の明かりと、整然とした街並みがシンガポールらしい洗練された雰囲気を醸し出していました。無事に着陸して入国手続きを済ませる頃には、2024年もあとわずか。大晦日の特別な夜に先進都市シンガポールにいるというのは、なかなか味わえない経験になりそうでうす。