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「sedia payung sebelum hujan」雨が降る前に傘を用意する!予測不可能な人生に備える

世界中のどの国にも独自の諺(ことわざ)が存在します。インドネシアには様々な諺があり、それら「Peribahasa」と呼ばれ、比喩、助言、人生の原則や行動指針を含む簡潔な句や文で構成されています。これらの諺は、日々の生活の中で遭遇する様々な状況に対する深い洞察や教訓を提供してくれます。

日本の諺とその根源: 文化を映す鏡

日本語における「諺」の意味については、大辞林・第三版で「昔から人々の間で言い伝えられてきた、風刺、教訓、知識、趣味などを含んだ簡潔な言葉」と定義されています。この定義からもわかるように、諺は古くからの知恵や経験を伝える手段として、さまざまな文化や社会で価値を持っています。日本の諺は、中国の古典や仏教の経典からの影響を受けており、事なかれ主義や保守的な価値観を反映しているものが多いです。また、農耕民族の特性から、農業や漁業、四季や天候に関連した諺が数多く存在し、日本人の生活や自然観に深く根ざしています。

「sedia payung sebelum hujan」: インドネシアの諺に込められた意味

インドネシアには、雨が降る前に傘を用意すれば良い   ‘sedia payung sebelum hujan’  ということわざがあります。

  • Sedia payung sebelum hujan.
  • sedia(用意する、準備する)
  • payung(傘)
  • sebelum~(~の前に)
  • hujan (雨)

日本語では 「転ばぬ先の杖」とほぼ同意の意味になります。

「転ばぬ先の杖」ということわざは、問題が起こる前に予防策を講じておくべきだという意味を持ちます。直訳すると、「転ぶ前に杖をつく」という意味ですが、これは文字通りに転倒を防ぐために杖を使うという意味ではなく、比喩的に、困難や問題に直面する前に準備をしておくべきだという教訓を伝えています。つまり、未然にトラブルを避けるための対策を取ることの重要性を説いています。このことわざは、前もって注意深く準備をすることで、将来起こり得る問題や困難を避けることができるという智慧を表しています。

実生活での教訓

私が現在住んでいるアパートでは、最近天井からの水漏れが発生しました。雨季が近づく前に、何度か雨が降るたびに天井から水滴が落ち、床やベッドが濡れてしまったため、雨季を迎える前に屋根の大規模な修繕を行うよう依頼しました。幸いにも屋根が修理され、一時的には安心しましたが、昨日またしても水漏れが発生しました。突然の豪雨が原因で、再びこの問題に直面することとなったのです。

マカッサルの街角で屋台を観察しているとき、雨がポツポツと降り始めると人々が雨宿りを探し始めますが、すぐに豪雨に変わり、多くの人がずぶ濡れになってしまいます。屋台を引きながら大雨の中を移動するのは非常に困難ですが、雨が降り始めてから移動し、毎日ずぶ濡れになるのを避けるためにも、事前の準備の重要性が浮き彫りになります。

同様に、バイクを運転する際にも、雨が降り始める前に雨具を着用することで、ずぶ濡れになるのを防ぐことができます。しかし、多くの人が雨が降ってから慌てて雨具を着るため、結果として濡れてしまうことがよくあります。このような状況は、「雨が降る前に傘をさそう」という諺の教訓を実生活で見る好例です。しかし、多くのインドネシア人は雨が降っても傘をささずにずぶ濡れで歩いて帰る姿が多いのも事実ではあります。

人生の不確実性に対する準備

「sedia payung sebelum hujan」というインドネシアの諺が示すように、このような状況は、「雨が降る前に傘を用意する」という諺の重要性を改めて思い起こさせます。この諺は、単に天候の変化に備えることを意味するだけではなく、人生のあらゆる面で起こり得る不測の事態に対して常に準備をしておくべきだという教訓を含んでいます。インドネシアでは、この諺は日常生活の多くの面で実践されており、予期せぬ雨が降り出す前に傘を持つことの大切さを象徴しています。

まとめ:前もっての準備が鍵

結局のところ、この諺は、人生の不確実性に対処するための前もっての準備の重要性を強調しています。完全な予測が不可能なこの世の中で、唯一確実なことは不確実性そのものです。そのため、未来に起こりうる問題や困難に備えて準備をしておくことで、心配や後悔を最小限に抑えることができます。「雨が降る前に傘をさそう」という諺は、このような智慧を私たちに伝えており、日々の生活でこれを実践することは、より穏やかで満足のいく人生を送るための鍵となります。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。