フェリーでスラヤール島のパマタタ港に到着しました。フェリーから降りると、青空の下、車に乗り込みベンテンへ向かいます。港を出ると、一旦北上して東海岸から西海岸へ向かい、海岸道路に出て南に進みます。スラヤール島の東海岸は断崖絶壁が多く、道路はほとんどなく、人もほとんど住んでいません。そのため、景色は自然そのもので、手付かずの美しい風景が広がっています。
一方、西海岸はなだらかな平地が広がり、緩やかな海岸線が続きます。サンゴ礁が遠くまで広がっており、浅瀬が続くため、波はほとんどありません。静かな海が広がる風景は、心を落ち着ける効果があります。海岸線をドライブしながら、美しい景色を楽しみました。途中、地元の人々が漁をしている姿や、小さな集落が点在しているのが見えます。
パマタタ港からベンテンまでの道のりは約1時間。景色を楽しみながらのドライブはあっという間に感じられました。ベンテンはスラヤール島の中心地で、宿泊施設や飲食店、商店などの生活インフラが整っています。
ベンテンに到着し、今回の目的である水産関係の打ち合わせまで時間があったため、昼食を取ることにしました。選んだのは、ベンテンで人気のカフェ「MR.YESS」です。
このカフェは地元の人々にも観光客にも人気があり、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができます。
メニューはナシアヤム、ナシゴレンなどのインドネシア料理が中心です。
スラヤールでは物価が安く、1人前15~20万ルピアと非常にコストパフォーマンスが良いです。
アイスコーヒーも1杯12万ルピアで、マカッサルの半値以下です。地方のカフェにありがちなカラオケが設置されており、スラヤールの住民が歌を披露しているのを聞きながら食事を楽しみました。
カフェでの食事を終えると、3分ほど車を走らせて水産関係者が集まる港と水産市場に向かいました。
スラヤール島周辺は天然の漁場であり、新鮮な魚が豊富に水揚げされています。ここで水揚げされた魚の多くはマカッサルへ運ばれますが、一部はスラヤール島の市場で地元の人々に販売されます。市場では多種多様な魚が並び、新鮮さが伝わってきます。
市場の隣にあるスラヤールの水産局や水産関係者と意見交換を行いました。地域の漁業の現状や課題、今後の展望などについて話し合い、非常に有意義な時間を過ごしました。
打ち合わせが終わり、すっかり夕方になっていました。スラヤールの夕陽を見に、今回宿泊するスナリ・ビーチリゾート(Sunari Beach Resort)に向かいます。ベンテンから南に30分ほど車を走らせると、このリゾートに到着します。スナリ・ビーチリゾートは、スラヤールの美しい海とサンセットスポットに惚れ込んだバリ出身のオーナーがオープンさせたビーチフロントのリゾートホテルです。
リゾートはバンガロータイプの宿泊施設で、いつでも海岸にアクセスできるのが魅力です。建物は簡素ながらも、快適に過ごせるよう工夫されており、まるでバリのコテージにいるような感覚になります。部屋に荷物を置き、ビーチに出ると、ちょうど太陽が水平線に落ちる瞬間でした。
夕陽が水平線に沈み、ブルータイムが始まります。
波がほとんどなく、透き通った海が赤く染まり、幻想的な風景が広がります。
ヤシの木にぶら下がったブランコに乗りながら、夕陽に向かって揺れると、まるで夕陽にダイブするかのような感覚を味わえます。息をのむような美しい景色に心が癒され、刻々と色が変わるスラヤールの海を眺めながら、心地よい時間を過ごしました。
スナリ・ビーチリゾートでの滞在は、スラヤール島の自然の美しさと静けさを満喫する素晴らしい時間となりました。次回のブログでは、スラヤール島でのさらなる旅と発見をお届けします。