【インドネシア】影のなくなる日
オペラ公演で有名なシュトラウスが作曲した「影のない女」のような、影がない世界を想像した事があるでしょうか。
実はインドネシアでは影がなくなる日が年2回存在します。
本日はインドネシアならではの「影のなくなる日」についてお話します。
垂直の太陽
影のない日とは、太陽が頭の真上に来ることで物体が作り出す影がなくなったかのように見える時間帯の事を言います。
影がない状態を作り出すには、太陽が地面に対して真上直角90度で光が届く必要があります。
インドネシアは北緯6度から南緯11度の赤道直下にある群島国土が広がっていて、赤道を跨いだ地理的な条件のため、太陽は年2回インドネシアの真上に来ます。つまり年に2回「影のなくなる日」があります。
インドネシアでは、その日をHari Tanpa Bayangan(影のない日)と呼んでいます。
インドではゼロ・シャドーデー、ハワイではラハイナ・ヌーン(Lahaina Noon)とも呼ばれ、「暑さをもたらす残酷な太陽」という意味となっています。
ジャカルタは10月9日が影のない日
本日10月6日はジャカルタに影がなくなる日です。ちょうど影がなくなる時間は、11時39分54秒(WIB)となります。
この時間は南中時間と言われ、日の出と日の入りのちょうど真ん中の時間にあたります。
影のなくなる日を観察するのは、太陽が頂点に登る南中時間に合わせて、日の当たる平らな場所で、ペットボトルや水筒、箱などを置くと、見事に影がなくなるそうです。
影のなくなる日に物体を撮影すると本来あるはずの影がない状態になりますので、まるでCGのような非現実な写真を撮ることが可能となります。
赤道直下の街ポンティアナック
インドネシアでも赤道記念碑がある西カリマンタン州のポンティアナックでは、街の中心が赤道直下にあるため、影のない日は毎年春分の日と秋分の日になります。赤道記念碑がある公園では、影のない日を楽しむ人で大勢集まるそうです。
日射強度が最大
影のない日は、太陽が垂直にあたる日となりますので、日射強度が最大になります。雲がない状態の場合は太陽からの最大のエネルギーを浴びることになります。地表温度も最大となることから、暑さ対策や、紫外線対策をして楽しみましょう。
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