日本への一時帰国中、思いがけず本社メンバー全員が集まる貴重な機会に恵まれました。新宿を拠点とする私たちの会社は、少人数ながら海外事業を軸に活動する多才なメンバーの集まりです。通常、誰かが海外出張中で全員が揃うことは稀ですが、今回は奇跡的に7人全員が顔を合わせることができました。この貴重な機会に、いつものオンライン会議では話せないような深い話題で盛り上がり、日本とインドネシアの距離を埋めるかけがえのない夜となりました。
新宿を拠点に活動する私たちの会社は、海外事業を中心にマネジメントを行う少人数制の組織です。メンバーは全員が高い専門性を持ち、インドネシアをはじめとする海外でのプロジェクトを遂行しています。しかし、少人数であるがゆえに、全員が一堂に会する機会は非常に限られています。私自身、年間の大半をインドネシアで過ごしているため、日本に帰国しても誰かが出張中で会えないことがほとんどです。
そんな中、今回の一時帰国では奇跡的に7人全員が揃い、特別な懇親会が実現しました。普段はオンライン会議で業務連絡を行っていますが、やはり直接顔を合わせると話題の広がり方が違います。居酒屋の席では、事業の現状やこれからの目標について熱く語り合うとともに、これまで感じていた課題や悩みを率直に共有することができました。
インドネシアでの事業は、現地ならではの課題や文化的な違いに直面することも多く、時には孤独を感じることもあります。それでも、日本の本社からのサポートがあるという安心感が、現地での活動を支える大きな柱となっていました。ただし、これまでのやり取りは主に業務に関するもので、深い感情や日常の悩みを共有する機会はほとんどありませんでした。
今回の懇親会では、「現地でしか分からない苦労」についてもざっくばらんに話すことができ、メンバー全員が真剣に耳を傾けてくれました。それぞれの視点からのアドバイスや励ましを受けることで、これまでのモヤモヤが一気に解消され、「一人ではない」という実感が強まりました。
また、3周年を迎えた現地法人のこれからについても、メンバー全員で意見を出し合い、具体的な改善案や新たな挑戦の方向性が見えてきました。「現地任せではなく、全員でこの事業を成功させよう」という意識が共有できたことは、何よりも大きな成果でした。
メンバー全員で「インドネシア事業をさらに盛り上げていこう」との決意を新たにし、これまで以上にチームとしての一体感が深まった時間でした。オンラインでは伝えきれなかった感情やニュアンスを共有できたことで、私自身も心が軽くなり、「みんなでやっていける」という自信が生まれました。
懇親会が盛り上がりを見せる中、誰からともなく「もう1軒行こう」という声が上がり、新宿のライブハウス「ケントス」へ向かうことになりました。
この場所は、かつて私が量販店のバイヤー接待で利用したことがあり、約15年ぶりの再訪となります。
当時は、昭和のバンドが演奏する懐かしい音楽を「少し古臭い」と感じていましたが、今回はその懐かしさが心地よく響き、80年代の洋楽に自然と体がノリ始めました。
店内は、私と同年代かそれ以上の世代のお客さんで賑わい、彼らが楽しそうに踊る姿を見ていると、次第に私自身も引き込まれていきました。曲がかかるたびに、当時の思い出が蘇り、ついにはダンスフロアで踊り出していました。
仲間とともに音楽を楽しむ時間は、普段の忙しい日常ではなかなか得られない貴重な体験でした。
この夜、懐かしい曲を聴きながら踊る自分を見て、「年を重ねたな」と感じる一方で、こうした時間を心から楽しめる自分にも新たな発見がありました。
ケントスでの時間はあっという間に過ぎ、気づけば終電の時間が迫っていました。名残惜しい気持ちを抱きながら、店を後にする頃には、新宿の街に灯るネオンがひときわ鮮やかに見えました。メンバー全員が「また次の機会に集まろう」と笑顔で別れを告げ、それぞれの帰路につきました。
この夜、物理的な距離や業務上の壁を越えて、メンバー全員が心を一つにすることができました。新たな目標を共有し、今後の方向性を一致させることができたことは、事業をさらに発展させるための大きな一歩となりました。
新宿の夜は、私にとってこれまでの事業の努力を振り返る時間であると同時に、これからの挑戦への希望を感じる瞬間でもありました。普段はインドネシアと日本という遠く離れた地で、それぞれが役割を果たしているメンバーですが、この夜の会話や音楽を通じて「チームとしての一体感」が確かに深まったと感じます。全員が揃うこのような機会は、これからも頻繁にあるわけではありません。しかし、この特別な夜を心に刻みながら、またインドネシアでの挑戦に戻り、さらに成長していくことを目指します。