【インドネシア】イスラム圏で流行る「シーシャ」とは
中東やインドなどのイスラム圏から普及し始め、近年では、欧米でも人気が出始めている「シーシャ」。日本でも「シーシャ屋」と呼ばれる専門店も増えてきていて、煙を楽しむ人も増えているそうです。
本日はインドネシアでも人気のシーシャについてお話したいと思います。
シーシャとは
日本では、水タバコと言ったほうがピンとくると思います。シーシャはタバコの一種で、主にイスラム圏で発達した嗜好文化で、友人と一緒に楽しむコミュニケーションツールです。
シーシャ専用の器具を使用して、煙を水のフィルターを通して吸う、独特の喫煙スタイルで、タバコ特有の臭いを取り除き、フルーツやミントなど色々なフレーバーと呼ばれる香りがついており、香りの良い煙を楽しみます。
シーシャフレーバー
シーシャフレーバーは、世界中に1,000種以上あるといわています。
とにかく種類が豊富で、違うフレーバーを2種類、3種類とミックスすることで、味の可能性は無限大です。
グレープやアップル、シナモン、ココナッツ、ミントなど好みや気分に合わせて、自分だけのオリジナルの香りを楽しみます。
中には、タバコの葉を使用しない、ノンニコチンやノンタールのフレーバーも増えています。
シーシャの吸い方
シーシャの煙は、吐き出しながら味わうもので、煙を吸い込んだら、すみやかに吐き出します。顔の前に煙のスクリーンができるように立ち上がらせる事で、より香りを楽しめます。
通常の紙タバコのように、煙を吸い込んでから、さらに空気を吸って肺にためることなく、息をとめるなどして薄めないようにして、吐き出すのがコツだそうです。
紙タバコよりも多くの煙が出ますで、「シーシャは眼で吸うものである」として、大きな煙を出して楽しむそうです。
なぜ大きな煙がでるのか
シーシャの特徴として、普通の紙タバコよりも段違いに煙が多く発生します。紙タバコではシーシャほどの煙を出すことはできません。
シーシャの仕組みは、シーシャパイプのベースと呼ばれる花瓶のようなガラス細工で作られることが多く、その中に水を入れてフィルター代わりに使用します。
タバコの葉に含まれる有害物質は水溶性が高く、水をフィルター代わりに使用することでキレイな煙を楽しむことができます。煙を水に通すことで煙が冷やされ、喉あたりのよい柔らかい煙となります。
多くの煙が出る理由は、タバコの葉を熱した際に発生する煙と、シーシャフレーバーに含まれるシロップが熱した際に発生する水蒸気が合わさって、2種類の煙が同時に出るのです。
シーシャは大きな煙を純粋に楽しむといった独特の嗜好品として親しまれています。
シーシャは身体に害はない?
シーシャもタバコの葉を使用しているので、ニコチンタールも少量ですが入っているようです。しかし、シーシャの煙の成分を調べてみると、タバコの煙が半分、シロップの水蒸気が半分のようで、半分のタバコ煙の成分には、ニコチンタールはほとんど含まれていないそうです。
シーシャの煙は、水をくぐらせている分、紙タバコよりも有害物質が薄まっているので、紙タバコよりは害はないと言われています。しかし、タバコの一種には違いないので、健康を気にする方は、肺まで入れずに浅く吸って楽しむなど、吸い方次第で軽減できるようです。
紙タバコのようなニコチンの香りがせず、フルーティなオリエンタルな香りが身体にまとうこととなり、この香りの良さから、タバコを吸わない人でもシーシャは美味しい、という声を多く聞きます。
ジャカルタでシーシャを楽しむ場所
シーシャカフェ
名前の通りのシャーシャカフェで、オリエンタルな照明と室内装飾が中東の雰囲気たっぷりで、アラビア料理を食べながら、シーシャを楽しむことができます。ジャカルタに4店舗、バリに2店舗あります。
シーシャカフェ・クラウンプラザ
セマンギのクラウンプラザホテル2階にあります。
まとめ
シーシャは、フルーティな香りと煙を楽しむ嗜好品やおしゃれな趣味としての評価したほうが良いのかもしれません。
シーシャは、紙タバコよりは確実に有害物質が少ないのですが、喫煙自体は、健康を害する行為となります。またシーシャにも依存性があると言われていますので、程よく楽しむのがコツと言えそうです。
日本では、まだまだ馴染みのないシーシャですが、インドネシアにはシーシャカフェがたくさんありますので、機会があれば一度試してみて、イスラム圏のオリエンタルな雰囲気を楽しむのもひとつですね。