インドネシア政府は、新型コロナウイルス対策として、5月6日から17日までの間、一部の例外を除く、国、州、県、市の境を超える移動を禁止する通達を出しました。
出勤や出張、病気家族の訪問等の例外でやむなく移動する場合は、出入域許可証を持つ必要があるそうです。人の移動を減少させて、拡大防止対策を強化するようです。
4月7日付けの通達によると、ラマダン(断食月)及びラマダン開けのレバラン(大祭)の時期に帰省を禁止する発表をしました。一部の例外を除き、国、州、県、市の境を超える移動が禁止となりました。
2021年5月6日から17日まで12日間となります。
物流サービス用の車両の移動や、帰省意外の急を要する以下の目的での人の移動が帰省禁止の適用外となります。
移動する際に、出入域許可証(SIKM)を印刷して携行しないといけないようです。上記の例外でなく移動する場合は、5日間の隔離措置もあるようです。
大都市の市境には、検問所が設置されて、出入域許可証及び、PCR検査や迅速抗体検査等の陰性証明書のチェックがあるようです。
違反者には、罰則も科されるとのこと。
つまり、住んでいる場所に留まり、移動しないように、強い移動制限になりました。
帰省も出来ないし、この期間にインドネシア国外から帰国する場合にも適用になり、政府もこの期間の帰国の延期を推奨しています。
今回の移動制限に関して、どの地域での移動に出入域許可証が必要なのか、外国人の出国にためにも適用されるのか、国内移動後の隔離が必要な要件等不確定なところも多いので、今後最新の情報を待ちたいと思います。
インドネシアの感染状況が改善されない中、レバラン時期に一気に感染拡大しないように、政府としても厳しい措置をしなければならない苦しさもあります。
インドネシア国民としても、レバランはお祭りのような時期に、静かに過すことができるのか。もうしばらく我慢が必要なようです。