マカッサルからバリ島、そして今回2度目の乗り継ぎフライトであるバリ島からシンガポールへの移動は、ボーイング787-10ドリームライナーというシンガポール航空の誇る革新的な機体によって実現しました。この機体は、航空業界でのその快適性と環境性能において、先駆者としての地位を確立しています。そのため、たとえ空の旅がわずか2時間であっても、そのすべてが特別な体験へと変わります。
シンガポール航空が世界で初めてこの機体を就航させたことは、そのサービスの質と革新への姿勢を象徴しています。実際に、シンガポール航空はスカイトラックス社によるThe World’s 5-Star Airlinesの評価を受けており、その高いサービス基準、安全性、機内設備の充実、客室乗務員の優れた接客態度が世界中から高く評価されています。さらに、平均機齢が7年7ヶ月という、若いフリートを保有している点も、シンガポール航空の特徴です。
このフライトでは、エコノミークラスの座席配置が3-3-3となっており、座席数は301席にも及びます。
これは、従来のエアバスA330-300型機に比べて約18%も増加した数字です。機体が12メートル長くなったことで、より広々としたキャビン空間を実現しています。私が選んだ73Kの窓側の席は、飛行機の翼がかなり前方に位置しており、そのため、窓からの眺めが開放的で、飛行中の景色を存分に楽しむことができました。
フライトSQ935は、バリのデンパサール空港を定刻の10時20分に出発し、シンガポールへは13時05分に到着する予定でした。
離陸後、最新式の機内モニターを利用して映画を楽しむこともできますが、私はこの短いフライト時間を、窓外の美しい景色を眺めながら、ゆったりと過ごすことにしました。
食事の時間になると、機内食の選択肢としてチキンのクリームソースまたは魚のシンガポールラクサが提供されました。
私はチキンを選び、それに合わせて提供された白ワインと共に、機内食を堪能しました。熱々のクリームソースの料理は思いの外美味しく、機内食に対する期待をはるかに超えるものでした。軽食程度の量ではありましたが、非常に満足のいく内容でした。デザートとしては、バナナチョコレート味のケーキも楽しめました。
フライトが進むにつれて、やがてシンガポールへの降下が始まりました。この時、窓からはバタム島が見え、ここがまだインドネシア領であることを実感しました。シンガポール海峡を横断すると、目の前に広がるのは、大型船が並ぶ壮観な景色でした。
そして、シンガポールのチャンギ国際空港への着陸が、この快適なフライトの終わりを告げました。
この大型機はほとんど揺れることなく非常に安定した飛行を実現し快適な空の旅を提供してくれました。
チャンギ国際空港に到着しさらに次のステージへと進みます。ここからは、クアラルンプールへと向かう第3のフライトに乗り継ぎます。
バリ島からシンガポールへ、そしてクアラルンプールへと続くこの旅路は、空の旅の魅力と、世界を結ぶ航空の力を改めて感じさせてくれるものでした。