トランジットで味わうシンガポールの年越し! 8時間の乗り継ぎ

Indonesia Travel

スクートでシンガポールへ無事到着したものの、出発が遅れた影響でチャンギ国際空港ターミナル1への到着は予定より1時間ほど遅れました。そんな深夜にもかかわらず、世界屈指のハブ空港は「24時間眠らない空港」の名に恥じず、大晦日だというのに多くの乗客でにぎわっていました。実は、このまま8時間のトランジットを経てベトナム・ホーチミンへ向かう予定で、ホテルを予約しておらず空港泊の覚悟でした。しかし、せっかく大晦日にシンガポールにいるのだから、マリーナベイで行われる新年のカウントダウン花火を見に行かない手はない! ということで、予定を急きょ変更し、短い時間ながらも2024年から2025年への年越しを楽しむことにしました。

ターミナル1で荷物を預けて身軽に

深夜のチャンギ空港は、レストランやカフェ、免税店などがまだまだオープンしており、空港内を探検するだけでも楽しめるほど充実しています。しかし、これから大勢の人が集まるマリーナベイに向かうとなると、大きな荷物を持っての移動は大変。そこで、ターミナル1にある有料の荷物預け所(Left Baggage)を利用し、スーツケースなどはすべて預けることにしました。

預け所のスタッフはとても親切で、預けるときに引き換えのレシートをしっかりと渡してくれるので安心です。料金は荷物の大きさや重量、預ける時間によって異なるものの、短時間であれば比較的リーズナブル。これで手元にあるのは最低限の手荷物だけになり、スムーズに外へ出られます。シンガポール入国は事前にアプリで審査を済ませていたため、自動化ゲートを利用してあっという間にイミグレーションを突破できました。こうしたスピーディーさも、この国ならではの魅力です。

ジュエルの滝を駆け込みで見学

チャンギ空港に来たなら、まず外せないスポットがターミナルと直結している巨大複合施設「ジュエル(Jewel)」。世界最大級の屋内滝「HSBC レイン・ボルテックス」がシンボルとなっており、天井から降り注ぐように流れ落ちる姿は圧巻です。通常は深夜帯に滝の水を止めるため、23時までしか見られないということで、到着が遅れたこともあり時間との勝負に。

ターミナル1から連絡通路を急ぎ足で向かい、なんとか間に合って15分ほどその雄大な滝を鑑賞することができました。天井から降り注ぐ水と色彩豊かなライトアップのコントラストが幻想的で、まるで近未来にワープしたかのような体験。ショッピングモールやレストラン、屋内アトラクションなどが一体化した空間には、多くの観光客や乗り継ぎ客が集まりますが、夜遅い時間帯は比較的落ち着いていて、写真撮影もしやすいのが嬉しいポイントです。

タクシーでマリーナベイへ

ジュエルの滝を後にしたら、すぐにマリーナベイへ向かうべくタクシー乗り場へ。大晦日の深夜ともなると、タクシーを利用する人が増えるため、混雑が予想されましたが、チャンギ空港には多くのタクシーが待機していて思いのほかスムーズに乗ることができました。とはいえ、年越しイベントが行われるマリーナベイ周辺は交通規制の真っ最中。タクシーに乗っていても、すべての通りを自由には進めず、警備員や警察官が誘導している場所も多く、結局少し手前で降りることに。

タクシーから降りると、すでに周辺には人々の熱気があふれ、光や音楽も賑やかで、まさにお祭りムード。目の前には、電飾が施されたビル群や、ライトアップされた景色、そして多くの屋台などが見え隠れしています。日本の年末にはなかなかないスケール感で、ワクワク感が一気に高まりました。

カウントダウン花火で迎える2025年

マリーナベイに到着したのは23時半過ぎ。そこからカウントダウンまでの30分足らずの時間は、あっという間に過ぎていきました。人ごみの中をかき分けながら、少しでも見やすい場所を求めて移動します。警備員が至る所に立っており、安全面がしっかり確保されているのを感じました。音楽ライブやDJのパフォーマンスも行われているので、その場にいるだけで年越しの気分が一気に盛り上がります。

そして迎えた0時。周囲の「3、2、1…!」という大きなカウントダウンの掛け声とともに、夜空に打ち上がる花火の大輪。ビルの照明やレーザー演出と相まって、カラフルな花火がシンガポールの夜空を鮮やかに染め上げました。思わず歓声を上げるほどの迫力で、アジア随一の都市景観を背景に迎える年明けは格別。2025年がこうして始まると思うと、期待と興奮で胸がいっぱいになりました。

予想外の帰路、深夜の交通事情

花火の余韻に浸りながら、しばらくマリーナベイ周辺を散策しました。屋台や露店には、多国籍な料理やお土産品が並び、正月早々にワクワクする買い物体験もできます。しかしそろそろ空港に戻らなければならない時間に。いざタクシーを捕まえようとしましたが、新年直後の大混雑でタクシーはどこも満杯。配車アプリ「Grab」を試しても、ほとんどドライバーがつかまらない状態でした。

そこで頼れるのが公共交通機関。普段ならMRT(地下鉄)は23時頃に運行を終了しますが、この日は年越し特別ダイヤで午前2時まで延長運転をしているとのアナウンスが。

早速最寄りの駅へ向かって乗車することにしました。ところが、ターミナルまで直通の路線はすでに運休で、タナメラ(Tanah Merah)駅までしか行けない状況。

仕方なくそこで降りて、再びGrabアプリを起動すると、今度は運よくドライバーが見つかり、空港まで行けることになりました。深夜帯に空港へ戻るには大変な道のりでしたが、結果的にはシンガポールの柔軟な交通手段をフル活用した、忘れられない帰路となりました。

空港でのひと休みと次なる旅へ

なんとか午前3時ごろにチャンギ空港へ帰還。元日の深夜にも関わらず、空港のロビーは相変わらず明るく、静かながらも多くの旅人が行き交っていました。さっそく預けていた荷物を受け取り、出国手続きを済ませます。次のフライトまで3時間ほどあったので、ラウンジでしばし体を休めることに。大晦日の夜から走り回っていた疲れを、ソファに沈み込むようにしてじんわりと癒やしました。

ラウンジ内ではコーヒーや紅茶などのドリンクサービス、簡単な軽食が提供されており、Wi-Fiもしっかり完備。SNSに先ほどのカウントダウン花火やマリーナベイの夜景をアップロードしていると、あっという間に搭乗時間が近づいてきました。こうして短時間ながらも濃密なシンガポールの年越しを満喫し、いよいよベトナム・ホーチミンへと旅立ちます。次の目的地ではどんな体験が待っているのか、期待は膨らむばかり。忘れられない年始の幕開けとなりました。

 

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