今回、半年振りにインドネシア渡航することになりました。今まで遠隔にてインドネシア事業を行っていましたが、ようやくビザが取得できましたので久しぶりの渡航となります。
様子見という事もあり、1ヶ月後には再度日本に戻ってきますが、うまくいけば今後1ヶ月毎にインドネシアと日本を往復するようになる見込みです。
各国で入国制限や移動制限が色々あり、見解が変わるのでどの情報本当なのかわからない状態ですが、忘備録として記録しておきたいと思います。
本日は、シングルビザ取得についてお話します。
今回、ビジネスビザ(商用ビザ)として、シングルビザ(B211A)を取得しました。
シングルビザの名前の通り、一度でもインドネシアを出国してしまうと無効になってしまうビザです。
シングルビザは、商用ビザと呼ばれるB211Aと、工場訪問も可能なB211B、取材用のB211Cと3種類あります。通常の会社訪問や商談では、B211Aで問題ありません。
シングルビザでは、インドネシアでの就労は認められていないので注意が必要です。
シングルビザは、ビザ発行から3ヶ月以内にインドネシアに入国しなければなりません。
入国後は、60日間インドネシアに滞在が可能です。現地イミグレにて1回30日×4回滞在延長も可能ですので、最大半年間は滞在できます。
本来であれば、1年に何回でも渡航できるマルチビザもあるのですが、現在は受付していません。(2021年6月現在)
空港で購入できる到着ビザというものもありましたが、現在は発行が中止となっています。つまり観光での入国はできません。
本来は、就労ビザの取得を目指してエージェントと交渉していたのですが、インドネシア労働省側の認可がおりず断念しました。就労する本人がインドネシア国外にいる場合は、現状認可されないようです。
現地の情報ですと、インドネシア国内に滞在してれば、労働省の認可が下りるようですので、就労ビザを取得したい場合は、一旦シングルビザで入国した後に現地イミグレにて手続きする流れとなるようです。
現地入国から就労ビザ取得までの時間は、最低1ヶ月以上は見て欲しいとのことです。
シングルビザを取得するには、現地会社(身元保証人)からの招へい状が必要になります。つまり、現地渡航目的が、現地子会社に一定期間滞在するという名目でシングルビザを取得します。
現状は、不特定多数の現地の商談や営業といった形でのシングルビザ発給は難しいようです。
シングルビザの使い方としては、現地会社が日本から社員を呼ぶ場合にシングルビザで一旦入国して現地無償(就労不可)で研修を行い、イミグレにて就労ビザを取得する流れとなります。
シングルビザはビザ代行業者(エージェント)にお願いしての取得となります。独自でのビザ取得は手続きがかなり煩雑で、手続きを専門に行っているエージェントにはかないません。費用はかかりますが、かなり時間の節約にはなると思います。
昨年秋ごろからe-VISAとなりオンラインで取得となりました。エージェントによると、7営業日で取得可能とのことですが、書類の準備やエージェントへの支払い等手続きを考えると、最低2-3週間は必要だと思います。
e-VISAが取得できると、メールで届きますので、印刷して空港に持っていくだけで済みます。今までのように、在日インドネシア大使館でVISAを発行してもらう必要がなくなりました。
その他、追加書類を求められる可能性もあります。
気になるシングルビザ費用ですが1回渡航で57,000円ほどかかりました。商用ビザとはいえ、かなりの金額ですね。気軽にインドネシアで商談にいける費用ではありません。
計 7,400,000ルピア(約57,000円)
シングルビザには、現地で滞在人数を制限しているとのことで、e-VISAのIDを取得するのにも時間がかかりました。実質、ビザ取得の壁となっているのが現状で、気軽にシングルビザで渡航するのも難しい状況です。
今回現地社員と現地エージェントにすべて手続きをお願いしましたが、制度が複雑であり取得までの道のりは長いですが、参考にしていただければ幸いです。