インドネシア最大の空港である、ジャカルタ・スカルノハッタ空港のターミナル間移動はスカイトレインによってだいぶ楽になりました。
スカルノハッタ空港スカイトレイン(Kalayang Bandara Soekarno–Hatta)は、インドネシア・スカルノハッタ国際空港内のターミナル3.05キロメートルを結ぶ、無料の新交通システムです。
駅は4つあり、ターミナル1 ⇔ スカルノハッタ国際空港駅 ⇔ ターミナル2 ⇔ ターミナル3の順に停車し折り返し運転しています。
スカルノハッタ空港駅からは、スカルノハッタ空港RAILINKを利用するとジャカルタ市内中心部へ移動ができます。
2017年9月17日から運行を開始。駅と駅の間は約5分で移動が可能です。
元々スカイトレインは無人の自動化システムとして設計されていましたが、現在のスカイトレインは乗務員による手動運転で運行されています。
このスカイトレインは、韓国の投資を受け9500億ルピア(75億円)をかけて約1年で完成しました。インドネシアとしてはかなり早い建設です。
このスカイトレインができる前は、無料のシャトルバスがターミナル間を走っていましたが、このバスがすこぶる評判が悪かったのです。
シャトルバスは通常のバスの2/3位の小さな小型バスで、乗り込む際床がタイヤの上まできているので、階段を2段位あがっていて、荷物を持ってバスに乗り込むのが、非常に大変でした。
満員のバスにゆられながらターミナル2からターミナル3へ移動していました。
以前は、日本からの国際線到着は、ターミナル2でした。ターミナル3ができたばかりの時は、ガルーダインドネシアの国内線は、ターミナル3に集約されていたため、どうしてもインドネシア国内線乗換に移動でシャトルバスが必要でした。
スカルノハッタ空港駅からターミナル3まで移動してみました。
シャトルバスと比べたら、雲泥の差でかなり快適です。
いまでこそ、ほとんどの国際線がターミナル3に移動したこともあって、ターミナル移動が少なくなりましたが、ライオンエアに乗り継ぎの場合はターミナル1へ、シティリンク・スリィウィジャヤエアに乗る場合は、ターミナル2へ移動しますので、スカイトレインに乗ることになります。
また、途中のスカルノハッタ空港駅ではジャカルタ中心街までRAILINKが開通しているため、電車で市内と空港間が移動できます。
こちらもご覧ください:RAILINK空港鉄道はスカルノハッタ空港とジャカルタ市内のアクセスに有効か?
スカルノハッタ空港は、2018年に6700万人が利用する巨大空港になりました。
しかし、インフラ整備の遅れから、うまく乗降客をさばけない状態が長くつづきましたが、ようやくスカイトレインのような交通システムができあがり、以前に比べ格段に便利になりました。
今後も空港利用者が増える見込みなので、スカルノハッタ空港は4つめのターミナル建設を計画しています。
空港ターミナル移動にスカイトレインが活躍する機会が増えるものと感じます。
今まで、文句をいいながら不便さを、インドネシアだからしょうがないとあきらめていましたが、現在ジャカルタはかなり発展していますので、久しぶりにインドネシアに訪問すると国の成長を肌で感じる事が出来ます。