トリウィンドゥ市場での骨董品探しを終え、次の目的地へ向かう途中、私たちは通り沿いで繰り広げられる華やかなパレードに遭遇しました。
ソロ・バティック・カーニバル(solo batik carnival =SBC)は、バティックを基本素材として使用したユニークな衣装が特徴のファッションショーです。
2008年から続く毎年恒例のイベントで、2023年が14回目を迎えました。
参加者は指定されたテーマに沿って衣装をつくり、200名以上のモデルやダンサーが華麗な衣装を身に纏います。音楽とともに、スラカルタ市内をパレードしています。
私たちがスラカルタに滞在した目的はこのパレードではありませんでしたが、偶然にもこのイベントの時間に出会えたのは、奇跡のような気がしました。夢中でカーニバルの撮影を楽しみました。
歩き疲れて少し休憩しようとした時、道端の屋台から漂う甘い香りに引き寄せられました。「セラビ」(serabi khas solo)と言うソロの伝統的なお菓子を発見しました。皿のような丸い形をしていて、周りにパリッとした皮がついています。セラビは1800年代のマタラム王国の時代からあったそうです。米粉、ココナッツミルク、砂糖、塩、などが入った生地を混ぜ、七輪で熱した小さなフライパンを使用して約3分間で出来上がりです。熱々のセラビを早速試食すると、一口食べるごとにココナッツの味が広がり、外側がカリッとして中はちょっとした柔らかさでとても美味しいです。食べ歩きにはもってこいのお菓子ですが、夕食前にお腹いっぱいになってしまい食べすぎてしまったようです。
スラカルタの街歩きも色々なお店を見ながら散歩すると、すっかり夜も更けてしまいました。ホテルまで歩いて戻ることにしました。途中たこ焼きの屋台があり、赤提灯が逆さになって文字が逆になっていました。日本語がわからないので仕方ないのですが、お兄さんに逆さだよ!と教えてあげたところすぐに直してくれました。
たこ焼きの中にタコは入っているのかと聞くと、タコは入っていないと嬉しそうに答えました。
インドネシアでは、丸いたこ焼きの形をしたものがタコ焼きであって、中身の具にタコが入っているとは限りません。今度マカッサルからタコを送ってあげると言っておきました。
スラカルタは、歴史や文化を感じることができる場所だけではありません。その地で生きる人々の日常や食文化、偶然出くわすイベントなど、多くの驚きや発見が待っていました。
スラカルタでの1日は、骨董市場、カーニバル、ローカルフードなど、驚きや発見が満載でした。この滞在を通じて、スラカルタの多彩な魅力を再認識することができました。
翌日はスマランに向かう予定だったので、ホテルでのんびりとビールを楽しみながら、滞在の時間を満喫しました。