スラカルタ、通称ソロ。インドネシアのジャワ島中部に位置するこの歴史的な都市の朝は、活気と風情にあふれています。今回、スラカルタの朝の散策を通して、その魅力を満喫しました。
スラカルタの中心部にある「ザ・ロイヤル・スラカルタ・ヘリテージ・ホテル」で一夜を明かしました。日曜日の朝、ホテルの前はカーフリーデーとなり、日本の歩行者天国を彷彿とさせるこの空間は、多くの市民で賑わい、エアロビダンスのリズムが至る所で響いています。昼過ぎには中部ジャワの州都スマランへの移動を予定していたので、賑やかな朝のスラカルタを散策することにしました。
ホテルの目の前に立つスラメット・リヤディ像記念碑のすぐそばに、カスナナン王宮があります。周りにはベチャという伝統的な三輪タクシーや馬に飾りをつけた観光馬車が待機しています。せっかくの機会なので、観光馬車に乗ってみることにしました。
カスナナン王宮は、1745年にパクブウォノ2世がカルトスロからソロへの遷都に伴い建設され、1985年の火災で多くが失われました。
その後再建された内部の建物は、高さ約5mの白い壁に囲まれ、狭い道路が通っているのが印象的です。道の狭さから、車が追い越すことができず、馬車のゆったりとしたスピードを楽しみながら、王宮広場を一周しました。
ヴァステンブルク要塞の公園にはワルン屋台が立ち並び、地元の人々と共に朝食を楽しむことができました。
コーヒーを片手に、ローカルの雰囲気を味わう時間は格別でした。
次にグデ・ハルジョナゴロ市場を見学しにいきました。
日曜日の朝ということもあり、買い出しのための市民で市場は賑わっていました。地元の人々の日常を垣間見ることができ、貴重な体験となりました。
スラカルタの伝統的な工芸、バティックの一大産地、カウマン地区へ足を伸ばしました。
王宮の近くに位置するこの地区では、バティックを製作する職人たちが集まり、古典的なデザインから新しいものまで、様々なバティックが生産されています。
バティックを一着買いたいと品定めをしましたが、あいにく気に入った柄のサイズが合わず、次回へ持ち越しとなりました。
おしゃれなコーヒーショップで一休みして、ホテルに戻りチェックアウトする時間になりました。
スラカルタの朝は、歴史、伝統、そしてローカルの日常が絶妙に交錯する時間でした。
これからのスマランへの移動も楽しみです。