インドネシアの中部ジャワの州都スマランでは、70年以上続く伝説のスープである「ソト・バンコン」が有名です。直訳すると「カエル・スープ」?と思いながら、スマラン出張最後の夕食でソト・バンコンに訪問しました。
ソト・バンコン(Soto Bangkong)は、スマランのバンコンという場所にあるソト(スープ)屋さんです。バンコンとは、ジャワ語で「大きなカエル」を意味していて、店がある交差点の近くには、昔大きなカエルがたくさんいたので、今でもこの近くの交差点を「バンコン」と呼んでいるそうです。
「カエルのスープ屋」があるので、食べに行こう!とスマランの案内してもらったインドネシア人に脅かされながら、スマラン最終日の夕食はカエルか!スマランから帰る(カエル)のでちょうど良いかと自分のダジャレに冷や汗をかきつつも、実際は鶏のスープでカエルのスープではなかったので安心しました。
ソト・バンコンは、1950年に屋台での販売からスタートしています。
早速、ソト・バンコンを注文しました。ジャカルタなどで食べる「ソトアヤム」は透明なスープとなっていますが、スマランのソト・バンコンは自家製の醤油が加わっているため、少し茶色のスープになります。
具材は、細切りのチキン、スライストマト、春雨、もやし、エシャロット、にんにくが入っています。中にご飯を入れることができますので、インドネシア風のお茶漬けのような雰囲気です。
味はあっさりしているが、鶏の出汁が効いていて、にんにくがアクセントとなっています。
甘い醤油で煮込んだ、サテアヤム(鶏串)と一緒に食べるのが、ソト・バンコンの特徴です。
ソト・バンコンは、一杯16,000ルピア(約130円)、サテアヤムは1本6,000ルピア(約50円)と激安です。スマランは、インドネシアでも物価が安いと感じます。
インドネシアには、各地で名物スープがあり、地区の特徴を生かしたスープを色々食べていますが、スマランのソト・バンコンも素晴らしい味のあるインドネシアのスープでした。
スマランだけでなく、ジャカルタにも支店があるようですので、機会あれば是非カエル屋のスープを味わってみてはいかがでしょうか。