インドネシアでは実はタコがたくさん採れます。
しかし、インドネシア人達はタコを食べませんというか、食べたことがない人が多いです。
悪魔の魚といわれ続けられていますがジャカルタですと、ちらほらタコ焼きの屋台も見かけるようになりました。ですが地方ですと、いまだにタコを食べる機会はほとんどありません。
たまたまインドネシアスタッフと会話してタコ焼き食べたいという話になり、タコ焼きを披露することになりました。
マカッサル近くの島で、漁師に捕ってきてもらいます。とれたての鮮度の良いタコを使用します。内蔵を除去し、塩でぬめりをとり、ボイルします。食べやすい大きさにカットして出来上がり。タコの準備はオッケーです。
インドネシアでタコ焼き用の専用粉など売っていないので、薄力粉で作ります。ベーキングパウダーを入れてふわふわ食感にしましょう。
少々値段は高いですが、ゲラエルスーパーには日本食材も置いてあるので、ソース、カツオだし、カツオ節、青のりを購入。あとネギと紅生姜の代わりに生姜、卵を追加します。
最後に天かすは、さすがに売っていません。自分で作っても良いのですが面倒なので、なにか代用できるものとして物色していたら、インドネシア料理には欠かせない「クルップ」があるじゃないですか。まさに天かすの代用としてはバッチリです。
薄力粉、ベーキングパウダー、かつおだしを入れて、冷水を入れながら粉を溶きます。
その後溶き卵を加えれば、生地のできあがり。
タコ焼き器の温度を200℃に上げて、油をしっかりと塗ります。
生地を流し込んでタコ、生姜、ネギ、砕いたクルップを全体にちらします。
タコ焼きを串で回転させて形を整えます。
タコ焼きをお皿に取り、ソース、青のり、かつお節をかけて完成です。
外カリ中フワトロの大阪タコ焼きに仕上がりです。タコは柔らかく生地にタコのだしとカツオだしがしみわたり、旨みが引き立っています。紅しょうがのかわりに、すりおろした生姜がアクセントで良い感じに仕上がっています。クルップも天かすの代わりでちょうど良い感じに旨みがアップしています。クルップは名脇役ですね。
タコを食べたことがないと言っていたインドネシア人スタッフも大満足でした。
今度、カキリマ(インドネシアの屋台)で商売できるね!と盛り上がっていました。タコ焼きパーティは、みんなで楽しめるところが良いですね。