ホーチミンの出国で大ピンチ! 紙の搭乗券を巡る慌ただしい旅の一幕
ベトナム・ホーチミンでの滞在を終え、次の行き先はインドネシア・デンパサール。早朝のフライトだからこそ、「WEBチェックインを済ませておけば余裕だろう」とタカをくくっていたのが大間違い。スマホの搭乗券が通用せず、出国審査の長蛇の列で立ち往生してしまいました。旅行好きでもうっかり見落としがちな、国際線搭乗の落とし穴を具体的に振り返ります。朝からドタバタの出国審査その一部始終をどうぞ。
ランカスターホテルを出発
この日お世話になっていた「ランカスターホテル」をチェックアウトしたのは、まだ夜明け前の5時。真っ暗なホーチミンの街をタクシーで空港へ向かいます。
移動にかかった時間は約30分。大都会とはいえ、早朝だけあって交通量も少なく、スムーズな車の流れに「今日のフライトも余裕で間に合いそうだ」と楽観視していました。7時5分の便なら5時半には空港へ着けるから大丈夫だろう」と余裕の表情。朝日もまだ昇らない時間帯ですが、ほどなくしてホーチミン・タンソンニャット国際空港のターミナルが見えてきました。
WEBチェックイン済みで荷物なし、カウンターをスルーするはずが…
空港に到着したのは5時半頃。荷物は機内持ち込みだけ、ベトジェットのアプリでWEBチェックインまで済ませているから、紙の搭乗券も要らないだろう――そう思っていました。カウンターでの行列を横目に、そのまま出国ゲートへと向かいます。とはいえ、ホーチミン空港は朝から利用者が多く、出国ゲート前にはすでに長蛇の列。少しだけ不安が過ぎりましたが、まだ時間があると思い込み、そのまま列へ。WEBチェックインの恩恵を受け、スマホを見せるだけで搭乗できるはず…と信じていました。
ものすごい出国審査の列に並びながら焦り始める
出国ゲートの列は想像以上に長く、すべて対面で手続きが進むため、ひとりひとりに時間がかかります。ここで30分ほど並んでようやくイミグレーションの窓口が近づいてきました。周囲を見渡すと、旅行者やビジネスマン、家族連れなど、人種も年齢も多様。朝とはいえ、まるでラッシュアワーのような混雑ぶりです。
並んでいる間、フライトは7時5分、搭乗開始は6時15分頃。まだ大丈夫と自分に言い聞かせていましたが、その頃には6時が迫り始め、少しだけソワソワ。続々と人々が手続きを済ませてゲートに向かう中、自分の番が来るのを心待ちにしていました。
紙の搭乗券が必須で大ショック! カウンターへ引き返す
ついにイミグレーションのカウンターに到達。パスポートとスマホの画面を提示し、これでOKでしょと思いきや、職員から紙の搭乗券が必要と突き返されてしまいます。まさかWEBチェックインだけではダメだなんて…。目の前にあったイミグレ通過の扉が、一瞬にして閉ざされました。すでに時刻は6時を回っています。このままでは間違いなくフライトに遅れると焦りつつ、仕方なくカウンターへと逆戻り。せっかく並んだ30分は水の泡。後ろ髪を引かれる思いで列を離れ、ベトジェットのチェックインカウンターへ猛ダッシュです。
カウンターで紙の搭乗券を受け取り、再び出国審査へ
ベトジェットのカウンターに着くと、案の定、紙の搭乗券を発行しますね、と迅速に対応してくれました。やはりスマホの搭乗券のみではダメだったのか、と一瞬悔やみつつも、今はとにかく急がなくては。発行された紙の搭乗券を手に、急いで再度出国ゲートの列へ戻ります。
しかし、朝のピークは相変わらず。数百人単位の列がまったく縮まる気配はありません。時計を確認すると、搭乗開始予定の6時15分を過ぎようとしていました。このまま正規の列に並んだままでは、とうてい間に合わないと冷や汗が出ます。
焦りに焦った私は、近くにいたイミグレの職員に搭乗時間が迫っていることを必死に訴え、先に通してほしいとお願いしました。すると、「列に並んでください」の一点張り。彼らも大量の人々の処理で大忙しな状況なので、個別の希望を聞いている余裕などないのでしょうか。この対応には正直がっかりというか、途方に暮れる思いでしたが、仕方ありません。涙をこらえて列の後方へ。ますます時間が過ぎていき、もう少しでフライトの締め切り時刻になってしまう…やばい、間に合わないかもしれないと心が乱れます。
ベトジェットスタッフの救済で特別レーンへ
列で30分ほど粘っているうちに、ついにベトジェットの空港スタッフが「デンパサール行きのお客さまはいらっしゃいますか?」と探しに来てくれました。すかさず「ここです!」とアピール。やっと助けが来た…!スタッフは「すみません、こちらへどうぞ」と、私たちをイミグレーションの別レーンに案内。さらに荷物検査も特別レーンを使わせてもらえることになり、これでようやく出国審査と手荷物検査を一気に突破できる見通し。スタッフに感謝しかありません。
慌ただしいダッシュでゲートへ、ギリギリの搭乗
特別レーンを駆け抜け、パスポートにスタンプを押してもらい、荷物検査もクリア。ゲートが締まる前に猛ダッシュし、ようやく搭乗口へ滑り込みました。到着時刻は6時50分。まさに「最後の搭乗客」といった状態で、すでに周囲の乗客たちは機内に収まっている模様。
息を切らしながらゲート係員に搭乗券を手渡し、何とか機内へ。座席に着いたときの脱力感といったらありません。これまでにもフライトを何度か経験してきましたが、ここまでギリギリになったのは初めてで、本当に冷や汗が止まらない朝でした。本来なら空港のラウンジを使って簡単な朝食を取るはずでした。しかし、紙の搭乗券を発行しに行ったことで時間を大幅にロスし、イミグレの列でも難航して結局ギリギリ。水を買う暇すらなく機内へ乗り込むことに。朝から何も口にできず、座席に落ち着くと安心よりも空腹感が勝っている状態でした。国際線とはいえ、スマホのボーディングパスでOKと思いこんだ自分を悔やみつつ、二度とこういう失敗はしたくないと強く心に刻みました。
国際線は何があるかわからない! 早め行動がベスト
ホーチミン・タンソンニャット空港は現在のところ、自動化ゲートが整備されておらず、すべて対面手続きで時間がかかりがち。
しかも、航空会社によってはスマホの搭乗券が通用しないケースもあり、紙の搭乗券を必須とされることがあります。今回のようにギリギリになってしまうと、職員も先に通してくれない場合が多く、危うくフライトを逃すところでした。
国際線のフライトは思わぬトラブルが起こるもの。余裕をもって空港に到着し、紙の搭乗券が必要なのかを事前に確認しておく大切さを痛感しました。今後ホーチミンから出国される方は、ぜひ私の失敗談を教訓に、時間には余裕を持って動いてくださいね。今回なんとか間に合って本当によかった、というのが正直な感想です。
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