【出張中に遭遇した悲劇】中部ジャワ州テガルの港で目撃した木造船の火災とその影響
早朝にジャカルタに到着し、高速道路を利用してテガルへと向かいました。テガルに到着すると、黒煙が立ち昇る中で大規模な船の火災事故に遭遇しました。港で船が延焼している事故を目前に見ることとなりました。
高速道路で順調にテガルへ
ジャカルタからテガルまでの約300kmあまりを高速道路で移動します。ジャワ島内の高速道路網の充実により、都市間の移動がかつてよりもずっと楽になっています。特に渋滞が激しかったmチカンペック高速道路の高架部分の開通によって、だいぶ改善されたようです。ただし、路面の凹凸が激しく、車が頻繁に揺れるため、乗り物酔いしやすい人は注意が必要なのは、ちょっと残念な感じです。
カラワンを過ぎ、Rest Area KM 57のサービスエリアで一息つきました。
ここはジャカルタから57km地点にあるサービスエリアで、日本のサービスエリアのような特定の名前はありません。さまざまな店舗があり、コーヒータイムを楽しむことができました。
テガルの港町
首都圏を抜け、田園地帯の長閑な雰囲気が広がっていきます。ジャカルタを出発して約4時間、西ジャワ州を抜けて中部ジャワ州に入ったところで目的地テガルに到着しました。
テガルは州都スマランから西に175km離れた州北西沿岸部に位置する街で、砂糖産業で栄え、有名なジャスミン茶ブランド、「テー・ボトル」の発祥地としても知られている港町です。この町は歴史的に繁栄しており、現在でも多くの人々に親しまれています。
驚愕の事故現場!木造船の脆さ
残念ながら、テガル訪問中に大規模な火災事故が発生しました。打ち合わせ先から近い場所で黒煙が立ち昇り、火災の現場へと足を運んでみると、そこは衝撃的な光景が広がっていました。
この煙の立ち方からして、一大事ではないかと聞くと、数日前から木造船で火災があり、延焼が続いているとのことでした。
木造船が炎に包まれ、取り残されたように呆然と立ち尽くしていました。風向きによっては火が周囲の家にも広がる恐れがあり、非常に危険な状態でした。
船が木製であり、しかもたくさんの軽油が積んでいたらしく、大規模火災になったとのことです。風が結構あり、消防車が何度も消火活動をしていますが、一向に火の威力が衰えず、延焼を続けているとのことです。焼け焦がれた船と油の匂いが立ち込め、大勢が見守っていますが、なすすべがない状態でした。風向き次第では、火の手が、周辺の家屋まで迫りつつあり、危険を感じたためその場を離れることにしました。
あまりこのような事態に遭遇したことがなかったので、衝撃的な景色で言葉も失いそうになりましたが、船の所有者などの当事者は、仕事の術を失ってしまい露頭に迷ってしまうかもしれないと思うと、つらく悲しい出来事でした。
後で確認したところ、63隻の船が焼失して、1,500億ルピア(約15億円)以上の損害が報告されています。船が寄り添って停泊していたところで火災が発生し、強風によりすぐに燃え広がってしまいました。原因を調べているとのことでした。
テガルの人々の連帯感
この日のテガルは、火災事故の影響で重苦しい空気に包まれていました。しかし、それでもこの地の人々の力強さや連帯感も感じることができました。この火災が人々の心に大きな傷を残すことは避けられませんが、共に立ち上がり、再建を目指す勇気と力を持ったコミュニティが存在していました。
テガルへの訪問は突然の事故報告となってしまいました。しかし、これが現実でもあります。日常とは異なる場所で目の当たりにすることは、時には厳しい現実となることもあります。
事故の被害に遭われた方々への温かい気持ちを忘れず、そして出張の際には常に安全を第一に考えるよう心掛けることが大切だと改めて認識しました。目撃したテガルの火災事故は、心に残る衝撃的な光景でした。しかし、そこには再建への希望も見えました。テガルの人々が団結し、一日も早く元の生活を取り戻せるよう心より願っています。
人気記事海外送金!インドネシアから日本に送金、ワイズ(Wise)とトップレミット(Topremit)どちらが良いか?