テガルで目の当たりにした船火災は、心に重くのしかかる感情の嵐を引き起こしました。そのショックと疲労感から逃れようと、心身ともに疲弊した状態でテガルの港を後にしました。その時の心境は言葉で表すことが困難なほど複雑で、抗しきれない重たい感情が心を支配していました。ジャカルタへ向かう途中、精神的な疲れを癒すために空港近くのホテルで一夜を過ごすことに決めました。
煙と焦げた木の匂いがこびりついたテガルの港を離れ、震える心と共に私は進みました。船火災のシーンが頭から離れず、その衝撃が全身を包み込むようでした。言葉にできないほどの混沌とした心境を抱えながら、ジャカルタへの道を急ぎました。様々な感情が胸をよぎり、そのひとつひとつに頭を巡らせながら、心が求める先を目指して進みました。
夕方のジャカルタ市内では想定外の渋滞に遭遇し、途中で心が折れそうになりました。
しかし、自身の心と身体の声を聴き、夜遅くのマカッサル行きを断念。無理をせず宿泊を決意しました。その決断が心にゆとりをもたらし、一息つく時間が生まれ、身体の緊張がほどけていくのを感じました。
急いで移動中にホテルを探し、Jホテル・スカルノハッタを見つけました。ホテルは空港に近く、複雑な場所にあるため道を間違えると遠回りになってしまう恐れがありましたが、何とか無事に到着することができました。
チェックインを済ませ、案内された部屋は窓がなく、壁に囲まれたツインベッドの部屋でした。テガルの悲劇の後に閉塞感のある部屋で過ごすのは耐え難いと感じ、窓付きのシングルベッドの部屋に変更をお願いしました。
新しい部屋は角部屋で道路に面しており、車やバイクの騒音はかなりうるさかったものの、窓からの明るい光が入ることで気持ちが落ち着きました。
晩ごはん時にはすでに疲れ果てており、ホテルのレストランでの食事を選びました。レストランでの食事は心をなごませ、疲れを癒す時間となりました。残念ながらホテルにはビールがなかったものの、スタッフが近くの酒屋までビールを買いに行ってくれました。その心温まるサービスと、レストランで提供される美味しい料理に心から感謝し、疲れた心にやすらぎをもたらしました。また、ホテルのコストパフォーマンスも良く、次回も利用したいと感じました。
翌朝、早朝3時に、空港へ向かうホテルのシャトルバスに乗り込みました。
朝のスカルノハッタ空港は新たな一日の始まりを告げる場所であり、心に新しい希望と期待を抱かせてくれました。
マカッサルへのフライトを前に、新しい希望に満ち溢れた心で、前を見据えることができました。この短い滞在が、自身の心をリセットし、新たなスタートを切る力を与えてくれたのです。