バリ島家族旅行の最初の宿泊地キンタマーニ高原に着きましたが、すっかり夜闇に包まれており、美しい景色は翌日の朝まで待つことにしました。ここで私たちは、ティラ・ヴィラーニャ・スイーツ(Tira Vilagna Suites & Spa by Arjava Hospitality)という宿泊先を選びました。このヴィラで体験した驚きと感動をお伝えしたいと思います。
バリ島キンタマーニ高原での家族旅行の始まりを、とても手頃な価格でありながら、質とサービスが高いホテルで迎えたいと考えていました。そんな中、旅行サイトで見つけたのが、今回の宿泊先であるティラ・ヴィラーニャ・スイーツでした。この比較的新しいヴィラ(2020年末にオープン)は、静かで平和な環境の中に広がる隠れ家のような存在でした。キンタマーニ高原のキリっとした冷たい気温が一層神秘的で幻想的な空間を作り出していました。
ヴィラに足を踏み入れると、暗闇に包まれた辺りから全体を見渡すことはできませんでした。
しかし、ゲストが自由に自分の時間を過ごせるように、プライベート感を尊重したレイアウトと緻密なデザインが施されていました。到着時刻が遅かったため、レセプションの担当者はすでに帰宅しており、セキュリティが親切に対応してくれました。
手つかずの大きな森の真ん中の急な斜面に建てられたヴィラの部屋へ向かうと、迷路のような空間は、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚になりました。木々がライトに照らされていて、そこに調和するヴィラの木造建築美が見えました。このヴィラの魅力はその独特なデザインで、オーナー自身によってデザインされ、バリ、ジャワ、そして日本(特に禅スタイル)の美学が美しく融合されています。鯉の池や鳥かごのオブジェ、石の苔、小さな公園など、禅の美学が随所に表現されていました。
私たちが宿泊した「デラックス・ジョグロ・スイートルーム」は、モダンと伝統が見事に融合した広々とした85㎡の空間でした。
ジョグロは、ジャワの人々の伝統的な地方の家の一種で、その名前は特有の屋根の形からつけられました。中央に向かって高くなる柱によって形作られたこの屋根は、家の所有者の社会的および経済的地位を象徴するものでした。
ヴィラは、中部ジャワのジェパラから運んだ木材で建てられており、リゾートと松林の壮観な景色を三方から眺めることができるバルコニーがありました。
客室は格別で、美しい木材で作られ、大きなバルコニーから森を直接見渡すことができました。すべてが完璧に管理されており、その細部にまでこだわった配慮に感動しました。
さらに、1,700mのカルデラ山頂にあるため湯たんぽが用意されていて、夜は心地よく過ごすことができました。
次回に続きます。