インドネシアECサイト市場においてトコペディアがNo1の座を仕留めました。
2021年になってインドネシアに本社がるECサイト企業であるトコペディアは、今年上半期のオンラインアクセス数でシンガポールのショッピーを抜いたことになります。
2017年から2020年までインドネシア市場においてトップを独走していたショッピーがついに陥落したことになります。
iPriceによるとトコペディアのショップサイト訪問者数が2021年の第一、第二四半期連続でインドネシア1位となったことが判明しました。
トコペディアは、2021年1月~3月のアクセス数は1億3,510万人、4月~6月までのアクセス数が1億4,780万回に達しました。
一方シンガポールに本社があるショッピーは、2021年1月~3月のアクセス数は1億2,740万人、4月~6月までのアクセス数は1億2,670万人と少し減少しています。
2021年4-6月期を見てみると、ブカラパックとラザダは3,000万を割り込みました。ショッピーも1-3月期から微減しており、大手ではトコペディアだけが増加し続けています。
トコペディアは今年の5月にゴジェックと合併した勢いを数字で示したことになります。
新型コロナウイルスの感染拡大で発生した外出制限等の社会的制限は、東南アジアを含む世界でEコマースブームを引き起こしました。
eMarketerの調査によると、東南アジアのEコマースの成長が2021年に14.3%に達すると予測しています。 東南アジア6カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、フィリピン)でのeコマースによる小売売上高も2021年に450億7000万米ドルに達すると推定されています。その内、202億1000万米ドルがインドネシアからのものであり、東南アジア地域で最大です。
さらに、東南アジアの総小売売上高は、2021年には9708.3億米ドルと推定されていますので、EC売上は総小売売上高の4.6%に留まっていますので、今後この地域においてさらにECサイト利用が増えていくことになりそうです。
インドネシアにおいては、活動制限(PPKM)によって、強い外出制限が続いたため、オンラインショッピングがインドネシア人に広く浸透し、家を出ることなく買い物をすることが定着したといえるでしょう。
インドネシアにおいてはトコペディアとショッピー2強の時代がしばらく続きそうです。