インドネシア南スラウェシ州タナトラジャに建設中だった、トラジャ空港が3月18日にジョコウィ大統領が参加する中、運用開始となりました。
今までは、マカッサルから陸路で8時間かかっていましたが、マカッサルから1時間でトラジャまでアクセスできるようになりました。
トラジャ空港は、元々ポンティック空港として開業していていました。
以前から、トランスヌサ航空というインドネシアのローカル航空会社でマカッサルからトラジャまで、航空機での移動は可能でした。
しかし、山の上に建設されたポンティック空港は滑走路が1,300mしかなく、小型飛行機しか飛べずないため、運賃が高く、欠航も多かったので、移動手段としては一般的ではありませんでした。
またトランスヌサ航空はトラベロカを含むインターネットでの航空券の販売をしておらず、飛行機に乗るためには、マカッサルの旅行会社でチケットを買う必要があったため、外国人はほとんどが、マカッサルから8時間かけてバスで移動していました。
山の上の滑走路を、700m延長して、2,000mの滑走路にする拡張工事を行っていましたが、今回3月18日に晴れて開業といった形になりました。以前からの滑走路を延長するためには、8,000億Rp(61億円)の資金を投入して3つの丘を切り取りしたそうです。
長さ2,000メートルの滑走路が出来たことによって、ターボプロップ双発旅客機「ATR 72-600」が離着陸できるようになりました。
ターミナルの面積は1,152平方メートルで、旅客取り扱い能力は年間4万5,000人を予定しています。
トラジャ空港は2020年9月4日から運航されており、ウィングスエアとシティリンクの2つの航空会社が、マカッサルからトラジャへ定期路線を運航しています。
【運行】月、木、土 シティリンクATR72-600 QG-1320 マカッサル 9:20発 トラジャ10:20着 594,500Rp(約4500円) QG1321 トラジャ 11:00発 マカッサル12:00着 686,500Rp(約5300円) 預け荷物は10Kgまで無料。機内持ち込み7Kgまで。
【運行】日、水、金 ウィングエアATR72-600 IW1330 マカッサル 10:00発 トラジャ 11:00着 432,600Rp(約3300円) IW1331 トラジャ 11:20発 マカッサル 12:20着 380,300Rp(約2900円) 預け荷物は有料。機内持ち込み7Kgまで。
トラジャの観光名所へのアクセスが容易になることで、観光産業の活性化、地方経済の発展が期待されます。
今まではマカッサルから夜行バス等で片道8時間以上、往復16時間かかりますので、体力と気力と時間が十分でないと、アクセスが難しかったのですが、今後飛行機を利用することで、トラジャ1泊2日でアクセスすることもできそうです。
トラジャの魅力は下記で紹介しています。
スラウェシ島の秘境!死のために生きる町!トラジャ
https://www.indonesialove.com/toraja/
マカッサルからトラジャまでは陸路で8時間以上かかっていました。トラジャまで行くにはバスかレンタカーで時間をかけて行くしか方法がありませんでした。
今後は、マカッサル空港から1時間で到着できますので、気軽にトラジャ観光を楽しむ事ができそうです。次回は、マカッサルから飛行機でまたトラジャに行けたらいいなと思います。