メキシコ渡航で楽しみは、本場タコスを食べる事。
到着したその夜、早速近くのタコス料理屋さんに連れていってもらいました。
最初は、地元メキシコ人の言うことを聞きながら、全ておまかせで頼みます。「トルティーヤ」は、小麦粉とコーンの2種類あるらしく、食べやすいのが小麦粉の方。コーンは旨いが、消化に悪く、たまにお腹を壊すそうです。
「トルティーヤ」と聞くと、あれ、スペインで食べた丸い卵焼きの様なオムレツもそう言っていたな、そうだ、あれは「トルティージャだ!」と思っていたら、メキシコでも「トルティージャ」と言っている。
もう、頭がタコスになってしまった。
恐る恐る、今さならながら、「トリティーヤ」と「トルティージャ」は違うよね、と聞くと、即答で、どっちも同じ。
早速調べると、やはりメキシコはスペイン圏。
トルティーヤは中米インディオの伝統料理であるが、これを見たスペイン人は本国のオムレツ風の鶏卵料理トルティージャに外見が似ていたことから、このスペイン語の名前で呼ぶようになったそうだ。ただし実際には、丸く薄黄色いという外見以外は共通点がない。
いずれもスペイン語の綴りが “tortilla”。違いは「lla 」をどう発音するかだけですが、これは「リャ」でも「ジャ」でもいいそうです。人によって微妙に違いますし、どれもOK。
スペイン語の 「lla」の発音は地域や話者により異なるが、メキシコでは「ヤ」に近いそうです。
日本においては一応違いが明確化されていて、
「トルティージャ」…溶いた鶏卵に塩を加え、炒めた具材とともに丸く焼いたオムレツ
「トルティーヤ」…トウモロコシの粉に水と塩を加え薄く円形に伸ばして焼いたパン
と区別されているそうです。
「トルティージャ」はスペイン料理店やバルなど以外では「スペイン風オムレツ」や「スパニッシュオムレツ」と呼ばれることもあります。
なお、スペインでは「トルティージャ」、「トルティーヤ」いずれも「トルティージャ」を指し、メキシコでは「トルティージャ」、「トルティーヤ」いずれも「トルティーヤ」を指します。
そして、
「トルティーヤ」に肉や野菜などの具材を挟んだ料理が「タコス」
「トルティーヤ」で米や豆類、肉、野菜などの具材を包んだ「ブリトー」
「トルティーヤ」を揚げ、野菜や肉を載せたものは「トスターダ」
「トルティーヤ」を小さく切って揚げたのは「トトポス」
「トルティーヤ」を三角形に切って揚げた「トルティーヤチップス」
「トルティーヤチップス」にサルサやチーズなどのトッピングをした「ナチョス」
日本のお菓子は「ドンタコス」
など、変化系がある事も、今更ながら知りました。非常に奥が深い。
メキシコではタコスの皮がメジャーな食べ物なのでトルティージャと言っても皮が出てきます。スペインオムレツなら「スペインのトルティーヤ」と言うそうです。
逆にスペインではトルティージャといえばスペインオムレツですし、トルティーヤと言ってもオムレツが出てくるそうです。
同じ名前なのに国によって指すものが違う事も初めて知りました。今までなんとなく、タコスの皮みたいなもの、と言っていた自分が恥ずかしくなります。
ちゃんと、勉強してきっちり使い分けられる様になります。
しかし、本場のタコスは、日本で食べるのとは訳が違います。色々トッピングして、サルサも色々あるので、自分好みの美味しい食べ方にアレンジできるのは、良いですね。