インドネシアは、毎年経済成長していて、平均月額賃金も3万円前後となっています。
一昔に比べると大分上昇していますが、それに合わせて物価も上昇しているため生活が決して楽にはなっていませんが、他人のために働く感覚が身についていて日本人とは違う金銭感覚のようです。
本日は、インドネシア人の金銭感覚についてお話したいと思います。
富裕層以外の一般的なインドネシア人にお金の使い方を聞くと、いつもお金がないと言います。
先日給料日だったのに、もう全部使っちゃたの?と聞くとほとんど使い切っていて、次の給料日まで数千円で過さなきゃ、という話ばかりです。
月々のローンの返済をして、先のことはあまり考えずに、あるだけ使ってしまうようです。
決して、贅沢しているのではないのですが、明らかに収入よりも支出が多くなっている場合がほとんどです。
結局、支払いが間に合わずお金が足りなくなると、友達から借りて一時的には解決しますが、結局借りたお金が返せないという悪循環に陥ります。
インドネシアでは、日本では考えられないほど宗教にお金を支払います。
イスラム教では、ザカートやサダカと呼ばれる喜捨が義務とされ、貧者救済のため一定比率の財産を分け与える制度が根付いています。
毎年の宗教行事やモスク建設となれば、多額の寄付が必要ですが、喜捨をすると死後に天国にいけるとされていますので、みんな喜んで支払っています。
喜捨をすればするほど本人が天国にいける確率が高まるとされていますので、お金持ちは稼げば稼ぐほど喜捨の額が増えて、他人のためにもなるという考え方になります。
日本では、お金儲けしている人は妬まれ揶揄されたりしますが、イスラムの世界では、お金持ちほど羨ましがられ、憧れの存在となります。
イスラムの世界では、他人にお金を貸して利子を得てはいけません。働かないのにお金を儲けてはいけないからです。
銀行は、利子で儲ける悪い存在とされていましたが、イスラム銀行ができるまでは、自分で資産を保管し、資産を金に変えてアクセサリーとして身につけていたそうです。
インドネシアではコミッションが日常的に発生します。コミッションとは委託や仲介の手数料、口銭を指します。わいろの意味もありますが、ここでは手数料としましょう。
日本でも不動産業者への紹介手数料など同じようなものがありますが、インドネシアではそれが、個人でも発生します。家や土地の紹介だけでなく、仕事の紹介、人の紹介などビジネスでお金がからむ場合には、なんらかの形でのお礼や手数料がかかります。
専門の職業をしている訳ではないのですが、このコミッションによって、毎月の収入増や、大きな臨時収入になるため、コミッションをもらう行為は絶大です。
コミッションあげるよ!と言うと、やる気がMAXになってみんな必死に頑張ります。
なんだかんだ言っても、現金が一番うれしいようです!